「跡部?いるが。氷帝の生徒会長や、テニス部の部長を務めている、立派なやつだよ。跡部がどうかしたか?」 「いえ、なんでも。」 奈乃香はそういって微笑むと、 「では、行きましょうか。先生」 と教師を促した。
ガラっ
「ほらぁっ席つけよ!チャイム鳴ってんぞ!」 「やべっ先生今日遅かったっすね?何かあったんすか??」 「ぁ?いや。ちょっとな。今日、このクラスに転校生が来たんだ。その子とちょっと話ていて遅くなった。」 一気に教室はざわめき始める。 「先生!?転校生ってマジ!?男!?女!?」 「男だよ。うるせぇヤツだなぁ・・・」 その先生の言葉をきいて、男子は落ち込み、女子は嬉しそうだった。 「なんだよ女子!もしかしたらその男子はめっちゃ不細工かもしんねぇだろ!」 「うるさいわねぇ、黙っててよ!」 くすっ。その声を廊下で聞いていた奈乃香は微笑した。 (何?私が不細工?面白いなぁ中学生は。下心が見えすぎて・・・) 1人そう思っていると、教室から教師の声がした。 「おい!入ってきていいぞ!」 ざわめいている教室のドアをそっとあけた。
時は止まった―――――
「初めまして。宍戸和と言います。このクラスの宍戸亮とは、イトコにあたります。分からないことばかりなんで、色々教えてください。」 最後に特上の微笑みを忘れずに。。。
「「「「きゃぁっっっっっ!!」」」」 「何あいつ!!跡部以上じゃん!」 「ってか綺麗な顔だなぁ・・・男なのがもったいない・・・!」 「やだぁ!宍戸君のイトコなの!?似てないけど、どっちも美少年www」 「彼女いるのかなぁ!!??」
昼休みには学校中の噂になり、奈乃香の周りには人だかりが出来ていた。
(うざ・・・落ち着いて飯も食えねぇし・・・まぁそのくらい分かってたんだけどね。) 「和君vv一緒にご飯食べてもいいかしら?」 「ゴメンね?今日はちょっと、亮と話がしたいんだ。久しぶりに会ったものだから(苦笑)だから・・・ホントゴメン。今度一緒に食べようね?(笑顔)」 「「「きゃぁぁぁぁっっ!!」」」
「んで?なんで俺と和が一緒に飯食ってんだよ。。。」 「いいじゃない?女子にそう言っちゃったんだし。」 「ったく・・・んで?何話って・・・」 「亮には協力してもらおうと思ってね。理事長室だったら誰も使わないから話も聞こえないだろ?」 「なんでお前が理事長室なんかに入れるんだよ・・・!!」 「なんでって・・・俺が理事長代理だからに決まってんじゃん。」 「は・・・はぁ!?」 「仕事をするには用意を色々しとくものなんだよ?亮。」 「・・・わけわかんねぇ・・・。んで?話ってなんだよ。」 「うん。跡部景吾のことについて、俺に知ってる限りの事を教えてくれない?」 「は・・・?跡部・・・?」 「うん。俺の今回の仕事はね、跡部に関係することなんだよねぇ・・・」 「んなこと・・・」 「出来ないって言うの?」 黒い笑みで亮を見上げた。こういうタイプはこうでもすればビビって落ちる。 「・・・っいいよ。んじゃ・・・跡部はなぁ・・・
」 「ふぅん・・・それで?」
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3話目です!何か訳わかんないことになりつつありますね・・・(汗 今度はあの人が出てきます・・・! 感想くれるとうれしいです!
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