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コドナ 作者:ナツ

第23回   ごめんなさい〜複数視点〜 前
「今からお話する事は、謝罪しても仕切れないくらい、罪の重いものです。」

亮・・・皆・・・ごめんなさい。

「私は、宍戸奈乃香という名前のほかに、複数の名前を使って、裏取引のような仕事をしていました。」

ザワッッ・・・

「私は小さい頃・・・3歳のときから、生まれもった特殊な才能を上手く使われ、母親である宍戸美鈴から仕事を与えられました。」



   少しずつ・・・物語は終わり始めている・・・


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「奈乃香から、宍戸亮ってこに電話するように言われてるのよねぇ・・・。」
「それってイトコって言ってたやつ?」
「多分ね。」

皆川倖は奈乃香のケータイを手に取り、亮のメモリを探した。

「あ、初めましてぇw皆川倖といいまぁす。・・・亮くん?」


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プルルルル・・・・・・

「宍戸?ケータイなっとるで?」
「ぁ?・・・奈乃香・・・」

何で奈乃香から・・・?いまTVに出てるのは・・・

「はい・・・?もしもし・・・。」

『あ、初めましてぇw皆川倖といいまぁす。・・・亮くん?』

・・・・・・・・・・・・

「はぁぁぁ!!!???皆川倖ぃぃぃ!!???」

ビクッッ

「なんなん?皆川倖がどうかしたん?」
「叫ぶなっていきなり・・・どうしたんだよ宍戸。」

「ちょっと・・・どういうことですか・・・!?なんで俺のケータイに、皆川倖から電話が・・・しかも奈乃香のケータイからって・・・。」
『記者会見見てない??って今授業中かぁ、学生は。・・・ん?授業中だったら電話出れるはずないねぇ?どういうことぉ?サボりッッ!!??』
「あの・・・?」
『ぁ、ごっめん!!!記者会見をやってるんだけど、今多分どのchつけてもあってるから見てみて??えっとねぇ・・・(テニス部全員で見てね)って。奈乃香からの伝言。』
「ぁ・・・記者会見。奈乃香出てましたよね?反射的に消しちゃったんですけど。一体なんで・・・。」
『見てくれれば分かるよ。奈乃香、1人で頑張ってるから・・・せめて気持ちだけでも応援してあげて?ね?』
「は・・・はぁ・・・。」
『それじゃぁね。ばいばい。』

「なんやったん?」
「・・・ジロー・・・ゴメン。TVつけて?」
「いいけどぉ・・・。どうしたの?」
「いいから・・・。早く。」


なんだか、早く見なきゃいけないような気がした。



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「私は・・・生まれたときから・・・天才と言う肩書きをつけられ・・・頭脳・体力・演技力をとっても人間とは考えられないような、力を持っていたんです。それは、いつしか利用するだけの物となっていました。母から与えられた仕事は、『友を作ってはいけない』『いつでも周りは敵』というような仕事で・・・警察官・学生・ホステス・・・世の中の悪事を裁くために、実年齢とはかけ離れたような仕事をしてきました。」

『・・・それは、悪事を裁くためならいいことではないのですか?』

マスコミの1人が恐る恐る聞いてきた。

奈乃香は目を伏せて、

「確かに、聞くだけでは別にいいことじゃないか?と思ってしまわれるかもしれません。しかし、私の実年齢は、もうすぐ大学生、というような、半端な歳です。警察官なんて仕事、できるわけありませんよね?資格も持ってないような人間が、警察を名乗っているのですよ?ありえない話です。私がしてきた仕事は、他にもたくさんあります。そこで・・・例えとして、今やっている仕事を話します。」

もう誰も、騒ぐ人はいなくなっていた。




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「・・・なぁ、これ・・・この人。どこかで見たことあると思ったら・・・宍戸んちの綺麗ないとこのねぇちゃんじゃねぇ・・・??」
「岳人・・・!」
「ごっ・・・ごめん。宍戸・・・。」

宍戸はそんなこと聞いては無かった。
真剣に、奈乃香の話を聞いていた。
これは、俺に話してくれなかった事なんだろうな・・・とか思いながら。
涙さえ、出そうになっていた。

「・・・奈乃香・・・。」

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「私は・・・今している仕事として、男子中学生になって、その学校にいる財閥の御曹司をターゲットとして、その財閥の社長がしてきた詐欺・悪事を潰そうという仕事をしていました。その仕事の依頼者は、その学校の学園長です。」









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奈乃香の告白は続きます。
これから先は多分すごいスピードで進んでいくんではないかな・・・?
と思うくらいです。
頑張ります!!

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Novel Editor by BS CGI Rental
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