「今からお話する事は、謝罪しても仕切れないくらい、罪の重いものです。」
亮・・・皆・・・ごめんなさい。
「私は、宍戸奈乃香という名前のほかに、複数の名前を使って、裏取引のような仕事をしていました。」
ザワッッ・・・
「私は小さい頃・・・3歳のときから、生まれもった特殊な才能を上手く使われ、母親である宍戸美鈴から仕事を与えられました。」
少しずつ・・・物語は終わり始めている・・・
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「奈乃香から、宍戸亮ってこに電話するように言われてるのよねぇ・・・。」 「それってイトコって言ってたやつ?」 「多分ね。」
皆川倖は奈乃香のケータイを手に取り、亮のメモリを探した。
「あ、初めましてぇw皆川倖といいまぁす。・・・亮くん?」
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プルルルル・・・・・・
「宍戸?ケータイなっとるで?」 「ぁ?・・・奈乃香・・・」
何で奈乃香から・・・?いまTVに出てるのは・・・
「はい・・・?もしもし・・・。」
『あ、初めましてぇw皆川倖といいまぁす。・・・亮くん?』
・・・・・・・・・・・・
「はぁぁぁ!!!???皆川倖ぃぃぃ!!???」
ビクッッ
「なんなん?皆川倖がどうかしたん?」 「叫ぶなっていきなり・・・どうしたんだよ宍戸。」
「ちょっと・・・どういうことですか・・・!?なんで俺のケータイに、皆川倖から電話が・・・しかも奈乃香のケータイからって・・・。」 『記者会見見てない??って今授業中かぁ、学生は。・・・ん?授業中だったら電話出れるはずないねぇ?どういうことぉ?サボりッッ!!??』 「あの・・・?」 『ぁ、ごっめん!!!記者会見をやってるんだけど、今多分どのchつけてもあってるから見てみて??えっとねぇ・・・(テニス部全員で見てね)って。奈乃香からの伝言。』 「ぁ・・・記者会見。奈乃香出てましたよね?反射的に消しちゃったんですけど。一体なんで・・・。」 『見てくれれば分かるよ。奈乃香、1人で頑張ってるから・・・せめて気持ちだけでも応援してあげて?ね?』 「は・・・はぁ・・・。」 『それじゃぁね。ばいばい。』
「なんやったん?」 「・・・ジロー・・・ゴメン。TVつけて?」 「いいけどぉ・・・。どうしたの?」 「いいから・・・。早く。」
なんだか、早く見なきゃいけないような気がした。
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「私は・・・生まれたときから・・・天才と言う肩書きをつけられ・・・頭脳・体力・演技力をとっても人間とは考えられないような、力を持っていたんです。それは、いつしか利用するだけの物となっていました。母から与えられた仕事は、『友を作ってはいけない』『いつでも周りは敵』というような仕事で・・・警察官・学生・ホステス・・・世の中の悪事を裁くために、実年齢とはかけ離れたような仕事をしてきました。」
『・・・それは、悪事を裁くためならいいことではないのですか?』
マスコミの1人が恐る恐る聞いてきた。
奈乃香は目を伏せて、
「確かに、聞くだけでは別にいいことじゃないか?と思ってしまわれるかもしれません。しかし、私の実年齢は、もうすぐ大学生、というような、半端な歳です。警察官なんて仕事、できるわけありませんよね?資格も持ってないような人間が、警察を名乗っているのですよ?ありえない話です。私がしてきた仕事は、他にもたくさんあります。そこで・・・例えとして、今やっている仕事を話します。」
もう誰も、騒ぐ人はいなくなっていた。
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「・・・なぁ、これ・・・この人。どこかで見たことあると思ったら・・・宍戸んちの綺麗ないとこのねぇちゃんじゃねぇ・・・??」 「岳人・・・!」 「ごっ・・・ごめん。宍戸・・・。」
宍戸はそんなこと聞いては無かった。 真剣に、奈乃香の話を聞いていた。 これは、俺に話してくれなかった事なんだろうな・・・とか思いながら。 涙さえ、出そうになっていた。
「・・・奈乃香・・・。」
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「私は・・・今している仕事として、男子中学生になって、その学校にいる財閥の御曹司をターゲットとして、その財閥の社長がしてきた詐欺・悪事を潰そうという仕事をしていました。その仕事の依頼者は、その学校の学園長です。」
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奈乃香の告白は続きます。 これから先は多分すごいスピードで進んでいくんではないかな・・・? と思うくらいです。 頑張ります!!
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