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コドナ 作者:ナツ

第21回   会見スタート
「いってきます...。学校、これたら来いよ?」
「うん、ありがと。行ってらっしゃい、亮。」

変な感じがする。いつも亮より先に出たり、一緒に出たり...「行ってらっしゃい」なんて言葉、言う事なかったから...。

「さてと...。」

部屋へ戻って全身鏡の前に腰を下ろした。
ノーメイク、全くのスッピンでも、奈乃香の顔は、誰よりも美しかった。
いや、これが本当の彼女の姿なのだ...。

「久しぶりに...自分の顔見た気がする...。」

鏡に映っている奈乃香は、勿論男なんかじゃなく、警察官でもなく、中学生でもなく、大人とは言いがたい子供とは程遠い...少女でも、女性でもない。
...昔、知り合いがこれを名づけていたきがする...。確か...

                コドナ。

「こどな、か。」

今日はそのままの自分でマスコミの前に出る。
多分、私だと分かる人はごくわずかだろう。まぁ色々証拠を見せるわけだけど...。

Pi.Pi..

「あぁ、もしもし??奈乃香だけど。皆川?どう?準備は上手く行ってる?」
『勿論。すべて順一が手配してくれてるし。』
「順一もいるの??それはそれは...。楽しみにしてるわ。」
『でもいいのね?ホントに。あんたの生命に関わるかもしれないのよ?』
「大丈夫よ。私はそこまでやわじゃない。」
『それもそうね・・・。じゃぁ頑張って。マスコミはかなりの量集まるわよ。』
「いればいるほどいいもの。・・・感謝してるわ、皆川と順一には。」
「順一にも伝えておくわ。それじゃあね。」

Pi・・・

「亮・・・ごめんね、ありがとう。」

そういって、奈乃香は家を出た。



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ザワザワ・・・・・・

「ねぇ、結局今日私たちはなんで集められたの?」
「さぁ・・・なんでもそれぞれの社長とか会長とかが絶対強制で行くように、って言ってたらしいけど・・・」
「マジ意味わかんねぇ・・・俺今日早番だったのによぉ・・・。」
「ぁ。・・・・・・。」
「??なに・・・っぇ!?」

『皆さん、こんにちは。皆川倖です。』

さすが・・・というか。皆川の一言で空気は冷たくなった。
緊張感が走る。
そりゃそうか。世界に通じる大女優が1ヶ月前から失踪してて、こんな何も聞かされてない会見で帰ってきたんだもんなぁ。

「みっ・・・皆川サン!!??今までドコ行ってたんですか!?」
「失踪した理由は!?」

『静かにしてください。私のことを今から喋りますが、こんなことはどうでもいいことなんです。余興のようなものですから。今回の会見の本当の目的は・・・私の友人の事です。この友人の事は、世界が変わってもおかしくないというほどありえないものです。最後までちゃんと聞いて全世界に伝えてください。それでは、今から私についての会見を5分ほどさせていただきます。」

そうして会見は始まった。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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