『ん?あぁ、奈乃香?何?話って。』 「ちょっと・・・。長くなるかもしれないけど・・・。私、仕事やめたいんだぁ」 『はぁ?何言ってるの。忙しいんだから冗談はやめてよね。』 「冗談じゃなくて・・・。私、ホントに仕事やめたいの。ワガママ言ってるって分かってる。でも・・・。」 『奈乃香。ふざけるのはいい加減にしなさい。いい!?あなたはこの仕事をなくしたらどうしようもないの!!この仕事をしているから、 あなたには生きている価値があるのよ。 この仕事をなくしたら、あなたは生きる価値のない人間なの。』 「なによそれ・・・。どういうことよ!!」 『とにかく、仕事をやめるなんていわないことね。それに、このことをマスコミに言ったりしないのよ。あなた、日本で、いや、世界で生きていけなくなるから。』
そういって電話を切られた。
そういうことか・・・。生まれたときから特殊な才能を持って生まれた私に、意味も分からない頃から仕事をさせた。私がこの仕事をやめたりすると、マスコミにバレる。そうなると国の問題にもなる。国は私に責任を要求してくる。つまり私は日本にいられなくなる。それだけじゃなくて、国の問題になるほどの騒ぎはもちろん世界中に回る。私は、どこにもいられなくなる。
「奈乃香〜!飯!!」
亮の声が響いた。
・・・やってやろうじゃん。
「分かった。ありがと。」
「なんか声がしてたけど、電話でもしてたのか?」 「ちょっとね。あぁ、明日学校行けるかどうかわからないから。」 「は・・・?」
これで、私の仕事を終わらせてやる。 私のしてきた事は・・・本当は正しくないことだったんだ。 もう・・・大人の言う事を信じきっていた子供じゃいけないから・・・。
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かなり短いですが・・・ 次にがんばって繋ぎます! もうすぐラスト・・・かな?
それでは! コメントいただけたら嬉しいです!
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