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コドナ 作者:ナツ

第18回   変化
「変わった・・・こと・・・?変なヤツ・・・?」
「えぇ。」

考えるように跡部景吾はうつむくと、

「そんなの・・・」
「ない・・・ですか。」

あるでしょう?
あなたの周りの微妙な変化・・・。

「ぁ・・・。」
「何か思い出しました?」
「最近、テニス部に転入生が来た。そいつは変なヤツっていうか・・・。テニスが俺より上手くて、いつもピリピリしてるテニス部に、違う風を吹き込んだような、そんなヤツだよ。」
「あなた・・・。その転入生の事はなんて思ってる?」
「最初は・・・すっげぇむかついてた。でも・・・、あいつがテニス部にいい影響を少しずつ与えている事は確かだよ。俺でも気付いてなかった・・・いや、気にしてなかった壁を、自ら壊してくれたようなヤツだよ。」
「・・・。」

吃驚した。まさかそんなことを思われているなんて。ただのむかつくヤツ程度のレベルだろうと思っていたのに・・・。

「それで?そいつがなんか今回関係あるとでもいうのかよ。」

今回の仕事は、この跡部景吾をつぶす事。
なんで私の気持ちの中に、こんなに邪魔が入ってくるんだろう・・・。
亮も、跡部景吾も・・・。

「その人が、もし関係あったら、あなたはどうする?」
「は・・・?どうするって・・・。ただのヤツだったら、俺は冷静になれないし、ただではすまさねぇ。日本にいる事が出来ないようにしてやるよ。」

やっぱりね・・・。

「でもな、あいつは・・・。ただのヤツじゃないからな。確かに俺はむかつくけど、他の部員が仲良くしてる中、考えてみた。こいつは、どんなやつであろうと、氷帝テニス部に必要なやつだったんだよ。俺らに必要な事。気付かせてくれたんだ。あいつは大切だよ。」

・・・。なんで、こいつら皆こんな事言ってるんだろう。大切?・・・初めから、テニス部や跡部景吾をつぶす事が目的だったおれを・・・?必要?・・・。

必要なんて、極1部の大人にしか言われなかった。
こんな歳のヤツに言われるなんてね。
何でだろう。今、自分のこと全部話してしまいたい気がするのは。
そんなこと。出来ないけど。


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かなり久しぶりのUPのくせに短いです【汗
お待たせ【?】しました!
今回短かったのにはちゃんと意味がある・・・?んで、
次もお楽しみに♪♪

前回の「楠田」さん。
分かった人はいるかな・・・?
正解は、アニメ宍戸亮役の楠田敏行さんから名前を拝借しましたw
ナツはこんなのダイスキなんで、多分ところどころでやってると思います。
ぜひ注意して見てみてくださいねw

それでは♪次回も見てくれると嬉しいです!
感想や意見待ってますのでw

          失礼します☆ナツ

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Novel Editor by BS CGI Rental
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