「失礼します。」
ドアを開くと、そこには血が流れていた。
「...。ちょっと待ってよね。この展開、さすがに速すぎでしょ...。」
私が見た世界は...跡部景吾の父親が、跡部財閥の社長が...自分自身を刺してなくなっている姿だった...。 もう...しょうがないなぁ...。
――すぅ...
「誰かぁぁぁぁ!!誰かいませんかぁぁぁぁぁ!!!」
バタバタと何人かの足音が聞こえる。
「楠田様!どうされました!?」
あら。入り口で私の事覚えててくれてスグに入れてくれた執事さんだ。
「今、ここのドアを開けたら...!!跡部社長が...!!」 「何ですと...!?」
執事さんも、そのほかの人たちも、青ざめた顔をして部屋の中を見ていた。
「み、三木さん!!この女は何者なんですか!!この女が犯人なんじゃ...!!」
へェ...三木さんっていうんだ。この執事さん。
「この方は...警察の方で、跡部社長を訪ねて、ついさっき来られた方です。この方の犯行は絶対に不可能です。」 「そ、そうですか...。」 「楠田といいます・・・。皆様、このことはご存知なかったのですよね?」 「も、もちろんです!!」 「そうですか・・・。あの・・・どうなさいますか?普通なら警察に連絡しなくてはならないのですが、さすがに、今日の騒ぎの中警察を呼ばれると大変な事になりかねませんよ。」 「そ、そうですよね・・・。どうなさいますか、三木さん。」 「ここは・・・。あの、楠田様。楠田様は警察の中でどのような課で・・・?」 「・・・。私は詳しくはいえませんが、まぁ、特別に組まれた組織の中でリーダーとして務めさせていただいているものです。」 「とっ、特別・・・!?」 「まぁ、詳しく説明できませんので申しわけありませんが・・・私は今回の騒ぎを、とある情報網から入手しまして、このことを知ってるのは組織・・・いえ、警察の中でも私だけで、個人で先日、社長とお話をさせていただきました。」
警察・・・なんて嘘だけど。
「そのときに・・・社長を追い詰めるような事は・・・??」 「いえ、そんなことしませんわ。証拠なら、そのときに録音したテープもありますから。」 「テ・・・テープ・・・?」 「えぇ。重要な話を聞く時に、聞き逃しのないよう、テープに録音しておくんです。」 「な、なるほど・・・。」 「それで?どうなさいます?聞かれますか?」 「いえ、結構です。そこまで断言なされるのであれば、本当でしょうし。」
頭・・・いいんだね、三木さん。
「おぃっっ!!!三木はいるかっっ!!!なぜ出迎えな・・・ぃ・・・。」
ぉ・・・。跡部景吾のお帰りか・・・。ぁ・・・。死体おきっぱなしだった。
「ぉ・・・親父・・・!?ぉ・・・おぃ!!!!三木・・・!!なにが起きたんだ・・・!!今日の事が・・・もしかして関係あるのか!?」 「け・・・景吾お坊ちゃま・・。それはよく分からないのでございます・・・。」
分からない・・・ねぇ。
「いえ。これはもう一度よく調べる必要がありますが、98%の確立で自殺でしょう。 それも、今日の騒ぎが原因の。」
「!?誰だ・・・お前は・・・。」 「警察の、楠田涼子といいます。」
「景吾・・・さんですよね?今日、学校の方で記者たちが押しかけられませんでした?」 「あぁ・・・。」
・・・しょうがないな・・・この展開、3日後くらいの予定だったんだけど。
「景吾さん。ちょっと失礼ですけど、2人でお話をさせてもらえませんか?三木さん、お部屋を用意してもらってもよろしいですか?」 「は・・・。ただいま。」
「こちらでございます。」 「ありがとうございます。」
笑顔で返してから、部屋に入った。
「それで・・・?わざわざ2人で話さなくてはいけない理由はなんだ・・・?」 「ちょっと・・・色々ありまして。」
いたずらっぽい笑顔で返してからちょっと間をあけた。
「最近、景吾さんの周りで、日常が変化した事など・・・少しでもいいのでありませんか?例えば・・・そうですね、変な人が現れた・・・なんか。どうですか?」
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17話目Upです。すいません【汗 なかなかUPできなくて・・・。 どうですか??結構急展開になりつつあると思います(笑 そういえば、和の友達であり、奈乃香の警察姿のときの苗字。 『楠田』。この苗字、だれから取ったのかわかりますか(笑)?? ヒントは・・・テニプリ(アニメ)に関係する人です。 私の好きなキャラ・・・と言えば分かりますかね・・・? あててみてくださいね☆★ 答えは次回→!!
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