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コドナ 作者:ナツ

第14回   奈乃香として
「亮?ちょっとうるさぃ・・・」
「え?」

リビングへ繋がっているドアをあける。
皆の視線がこっちへ向く。

「「「ぇ・・・!?だっ誰っ!!??」」」
「ぁ・・・奈乃香さん?」
「・・・奈乃香・・・。」

「ぁ、お友達?始めまして。亮のイトコの奈乃香です。鳳君・・・?は知ってるよね?」
「はぃ。奈乃香さん、お久しぶりです。」
「「「ぃっ・・・イトコっ!?」」」
「・・・あぁ。」

『ねぇ・・・もしかして宍戸の家系って・・・美形揃い!?』
『あぁは言っても宍戸も顔はいいしなぁ・・・』
『すっげぇ美人サンだよNe→!!』
『あんなベッピンさんのねぇちゃん羨ましいわぁw』

「亮?皆さんどうかしたの?」 
「・・・しらねぇよ。それよりもちょっと来い・・・。」
「何?」


「なんでここに入ってきた?」
「なんでって・・・リビングじゃない、ここ。私が入ってきてもおかしくはないでしょう?」
「そうじゃなくてっ・・・!!跡部や俺たちがいるって分かってココに入ってきたんだろ!?」
「当たり前じゃない。こんな絶好のタイミングないよ。わざわざ、アリガトウゴザイマス(笑)」
「っってめぇ!!」
「あ、そうそう・・・亮に言いたい事があったんだ。」
「・・・?言いたい・・・こと・・・?」
「うん。」

軽く亮に微笑んでから、私は息を吸った。

               「夢を見たんだ。」

「は・・・?何のことだよ。」
「だからぁ、夢を見たの。」
「だから何の。」
「小さい頃の夢。」

小さい頃・・・?何の話だ。奈乃香の小さい頃・・・?
もしかして・・・

「仕事を始めた時の夢。」
「・・・なんでそれを俺に?」
「分かったんだよね、私がなぜ何も感じないか。」
「!?」
「まだ・・・それは教えないけど・・・。多分、これからも、ずっと・・・
                私は変わらない。」
「ちょっ・・・おい・・・。」

「何話してるの?皆?」
「ぁっ///奈乃香さん・・・っいえ、何でもないです。」
「そう?皆部活の人?」
「はっ、はいっ///そうですっ!」
「奈乃香さんは、和のねぇちゃんなん?」
「えぇ、そうよ?そっか、部活の人ってことは、和もお世話になってるんだね。」
「いえ、俺たちのほうがお世話になってるみたいで・・・、跡部なんて和に負けちゃったし。」
「うるせぇ・・・っ!」
「あら、和に?・・・それは、跡部君のほうが断然不利よ(笑)」
「「「ぇ?」」」
「だって和、スポーツなら何やっても出来る子なのよね。どんなスポーツでも大会優勝記録残してるのよ?」
「すっげ・・・。」

さっきの話・・・。真剣に話してたよな。
一瞬だったけど。
感じないかって・・・。
あれって・・・。俺が話してた事だよな?
変わらないって・・・。

せっかく俺があいつを無視してたのに。
何も考えないようにしてたのに・・・。
また、わかんなくなっちゃったじゃねぇかよ。
なんでだよ・・・。
俺をそこまでめちゃくちゃにさせて楽しいのか・・・?
一体・・・俺に何をさせたいんだよ、あいつ・・・。

       俺は・・・あいつを信じていいのか?
                    信じちゃいけないのか・・・?

「ねぇ、亮もこっちにおいでよ。そんなところにいないでさ。」


あれが考えた行動だって分かっていても・・・。
あれが計画の1つだとしても・・・。

「あぁ。」

俺はこいつを裏切る事はできないんだろうな。

まだ、皆笑顔でいるから・・・。まだ、いいんだよな。このままでも。

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亮が自分の中で気持ちを落ち着かせました。
次回は、ちょっと大変なことになる予定です!
  

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Novel Editor by BS CGI Rental
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