さっきいい忘れたが過激派にビンタされたのは空き教室。 最後の授業は移動教室で今日はH.Rがなかったからその場で呼び出しされた。 朔耶たちには先に行ってもらった。 その呼び出しした人は委員会の先輩だったから特に怪しまれることなく。 そして桐生君の過激派ファンに往復ビンタされその後桐生君に助けてもらった。
そのあと桐生君が来てくれて、ファンは逃げた。 赤く腫れたほほを桐生君の冷たい手で冷やしてもらった。
「じゃぁ、保健室行こう。」
「もう大丈夫だょ」
「だめ、まだ腫れてるから」
「………はぃ」
保健室までの道のり誰にも会わなかった。
「失礼します。」 「失礼しまぁす。」
保健室に入るとまた誰もいなかった。 大丈夫なのか?この学校。
「ぁ、若狭はすわってて!! 氷は………………あった。 勝手に氷もらっていいよね?」
「うん。大丈夫でしょ………。 でも私やるょ?」
「いいからすわってて!!! 俺がやるから」
・ ・ ・
氷でほほを冷やしている間、沈黙が続いた。
ふとカレンダーに目をやると
「今日節分だ………」
「………ぁぁ」
「小さいときいっつも 鬼はーうち 福はーそと っていっちゃってたんだ」
「へぇ」
「その間違いは中学に入るころまでずーっと………。 鬼はうちっていうといっつもお母さんが怒るの! 『福が来てくれなきゃ困る!!!』っていうんだょ!!!」
「そうなんだ。」
「早くお父さんに昇進してもらって家族みんなで外国に旅行に行きたいんだってさ。 世界一周とかすごいのを。 だからお母さんは節約上手なんだょ☆」
「いいお母さんなんだな。」
「それとね節分の日に必ず見る夢があるんだ」
「?」
「なんか男の人が みつけた……………… っていうの」
「………………」
「それを年に一回節分の日に見るの。」
「………」
「でも今年は みつけた………………もうすぐそっちに行くからね って。」
「………」
「くるなら早く来てくれればいいのにね。」
「………その男が来たらどうするんだ?」
「………」
なんか桐生君がすごく真剣。 なんかちゃんとしたことを言わなければならない気がする………………
「………………………その人ね、角生えてるんだょ。」
「………」
「だから、なに人ですかって聞くの。」
「はぁ???」
「ぇあ?」
「なに人???」
「ぁ、うん。だめかなぁ………………」
「………………………」
「………………………」 だめだったかぁ………………………………
「………ック」
「?」
「ックックック…ァハハハハハハハハハハハハハハハハハヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
「!!!そんなにおかしかった???」
「最高!!!お前最高!!! よし決めた!!! お前を妻にする!!!」
「はぁ???」
「おい!!侵!!!」
「はぃ」サッ
「ぅゎぁっ、あれ?侵先生いたんですか??? ってか、桐生君と先生はどういう関係???」
「主と僕だ。」
「そうです。」
「どっちが主?」
「俺にきまってんジャン!!ァハハハハハハハハッ」 「私は喜一様にお遣えするものですょ。若狭さま。」
「さま??」
桐生君のいきなりの妻宣言と保険医侵先生のつながり……主と僕…………。 頭が混乱してきた………………。
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