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鬼嫁 作者:烏屋奇跡

第3回   現実の少女漫画
今日一日授業にならなかった。

転入生の桐生喜一君

成績優秀、容姿端麗、やさしいにプラスしてエロヴォイス。

少女漫画より出来すぎた彼に学校中の生徒がクラスに押し寄せるし………。

しかも彼は転校してきたばかりで教科書がないという………………。




オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ

これじゃあまるで漫画の世界。
私と桐生君だけ席が出てるから(クラス38人 机は6×6+窓際とそのとなりの一番後ろ)外から見られて恥ずかしい。
てれる。

しかも桐生君が私に話しかけてくるからみんなちらちらこっち見てくるし。
なんかうちのクラスの女子はみんな私と桐生君がくっつけばいいとか思っているらしい。

しかし他のクラスの夢見る少女たちはよく思っていないらしい。

恋する女は怖いね………………。


「ちょっと!!!聞いてるの???」

「桐生君の隣に座ってるからって調子に乗らないで!!!」

「ちょっとかわいいからって!!!」

今なんか言っているのは桐生君のファンクラブの人役10名≪今いるのは
転校初日に過激なファンクラブの出来た桐生君。
あなたのおかげで本当に少女漫画の世界☆

漫画によくある逆恨みってやつですか………………………。

「話しききなさいょ!!!」

  パチンッ!!!

ぁぁ、平手打ちされました。左ほほ。

これが某魔王小説だったら求婚ですょ………。

パチンパチンパチンッ!!!

なんか往復ビンタされてます。
ばかだなぁ。これじゃたたいた後ばればれ………………。
あなた停学処分うけますょ。


「これにこりたら桐生君に話しかけないで!!!」
必然的に話すんですが………………。

「おい!!若狭に何してるんだ!!!!!」

「きっ桐生君!!!」
「若狭に何をしているんだ!!!!」

「っ!!!」
ファンクラブは走り去った。

「奈々は経験値を450もらった」
一人でRPG風にいってみたり。
だけど倒してないから経験値はないか………。

「大丈夫か!!!」

桐生君そんなに心配しなくても………
「大丈夫だょ。叩かれただけだから」

「赤くなっている!!!
それに腫れている!!!」

桐生君の手が私のほほに触れる。

「冷たくて気持ちいい………………」

「………………手で冷やしたら保健室に行こう。」






桐生君のおかげで少女漫画のようないちにちだなぁ………………………。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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