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Tales of Eagnith 作者:カルヴォルド

最終回  
 神はこの世界の終焉を願っている。
 なぜならば、我等人間が存在するからだ。
『後世短命』
著:ケットライド・ニクソム

 腹を蹴られる。踏ん反り返り、蹴り飛ばされて地面に転がる。酷い痛みが俺を襲う。
 「もう1匹殺して来い。」
 親父が、命令する。無茶言うな、この1匹も血眼になって探した挙句、30分の苦闘の末に手に入れたんだ。爪で肩の肉を抉られ、牙で手の間接を遣られた。とても狩りを出来る状況ではない。
 しかし、親父はそんな事も知らんと言い、俺を家から追い出した。俺がもう一匹狩って来るまで、家には入れてもらえそうに無い・・・。
 「ねえ、幾らなんでも可哀想よ!お願い!止めて!私の子よ!」
 「うるせぇ!同時に俺のガキだ!!」
 今夜も夫婦喧嘩、いや、お袋の必死の訴えが聞こえる。
 親父、

 ・・・いつか、殺してやるからな・・・。

 俺は、その憎しみを根気に、再び狩りをする為に森へ入った・・・



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Novel Editor by BS CGI Rental
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