background=http://www.rivernet.cool.ne.jp/upmini/200505f/20050527220027_7644.gif ■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

彼がいた頃 作者:比呂

第2回   第一話
7年前






高校時代


















「里沙ー。ご飯食べよー。」
「あい。今行くよぉ。」




入学式の時、中学の時からの友達が一人もいなかったあたしに
ポンと肩を叩いて話しかけてくれたのが鈴村京夏だった。
京夏はとても愛想が良く、みんなから好かれている人気者だ。





「あーあ、午後体育あるじゃん!最悪だー。」







運動音痴だけどそこがまた可愛くて好き。

よく転んで、舌出して笑うのが可愛て好き。





大好き。
















なのにどうして あんな風になっちゃったの?
















「んーいい天気だっ!」




伸びながら京夏が言う。


すると入り口の上の所から「うわっ」という声が聞こえた。



「え?!何?」
「びっくりさせんなよー。」



そう言って起きあがってきたのがF組の黒澤健吾だった。





「声デカイから起きちゃったじゃん。」








いかにも低血圧そうな奴だった。


















そう、これがあたし達の始まり。







  

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections