君にとっての一番が
一瞬でもあたしだったんなら
ねえ
こんなに幸せなことはないよ
次の日、京夏とけんちゃんはいつも通り二人一緒にいた。 やっぱりこの風景がいいと思った。
あたしじゃなんだか不つり合いだ。
「おはよう。」
「里沙・・。」
けんちゃんは明るく普段通りの口調で言った。
「無事仲直りしました♪ 今日は放課後デートです!」
涙が出そうになるのを必死で堪えた。
「うん、良かったね!」
京夏の目が どこか寂しげだったのを今でも覚えてる
もう後悔なんてしたくない
だけどあの日の光景は今も時々目の前をかすむよ
残酷すぎた あの日の雨
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