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5丁目5番地 秘密基地 作者:比呂

第10回  
静からの電話はなかった。















でも俺は平気だった。

















アイツの言葉を信じれるから。






























最近、俺の周りのやつらが変だ。
佳代と広と翔平の間で何かいざこざがあったらしい。



「おい、お前ら最近どうしたんだ?」
「ん、何もないよ。」
「だけどさぁ。。」
「心配すんな。もう少ししたら話すよ。」
「広、お前最近顔色わりぃぞ。」
「そうかな?」
「ご飯食べてねぇんだろ。おばさんが言ってたぞ。」
「食欲が湧かないんだ。」
「死ぬぞ。」
「ふっ。じゃあ俺教室移動だから。」
「おう。」



重い足取りで去っていく広を見て俺は心配でたまらなかった。




「広っ!」
「えっ?」

「しっかりな!」

広は少しの間黙って、それからまた前を見た。

「うん。ありがと。」



佳代の様子もおかしかった。




「佳代ちょっといいか。」
「んー?」
「何かあったか?」
「・・・あと少し・・・待って。今は・・・」

泣きそうな顔をして言った。
俺は見ていられなかった。

「じゃあ、頑張れ。」
「ありがとう・・・。」



みんなして同じ事を言う。










一体何があったんだろう・・・。





























俺達が変わっていくのは


仕方のないことで









でも







心は変わらないでいようと













必死だった























 

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Novel Editor by BS CGI Rental
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