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隣の家の勝太くん。 作者:比呂

第2回   変化



あたし、やっぱりどこかでアイツとの繋がり探してた







「泉、あんた勝太好きデショ?」

「はぁ?!違うし。」

「ウソやん!だって授業中チラチラ見とるし、毎日行く川原だって勝太目当てやろ?」

おいつめると、正直モンの泉はこれ以上ウソをつくのはムリだったらしい。

「もう、未来には言うたるわ。3ヶ月前くらいの話でなぁ」

と、勝太を好きになった理由を話してくれた。
あれやこれや幸せそうに話す泉を見ていたら、胸の奥の奥の奥で何かがプツンと切れた。





泉からすべてを打ち明けられて5日が経った。
いつも通りにあたしは過ごしていた。
でも何かが違っていた。
よく、分からんけど




きっと
あたしの勝太に対する気持ちや態度だと思う














時は7月。
夏休みというロングバケェションのスタートが待ち遠しい季節だった。


「未来、休み中また海行くやろ?」
「ええよ!みんな誘っていこうな!誰呼ぶ?」
「めぐと香奈と優貴奈とちーちゃん?」
「前とおんなじやな!まぁええか!」
「あ!ちょっと、あのな、飯島呼びたいねんけど、、、。」
毛穴が一気に開く感覚が体中を駆け巡った。
「あ、ええよ別に。したら、勝太だけやとあれだし、もう2、3人呼ぶ?」
「うん。えっと、アイツと仲良いのは福田と中島とそれから・・・・・・・・」
泉が言っている事の半分も耳に入らなかったと思う。




















勝太と出掛けたりするのは










あの時以来だったから

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