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例えばいつか君を忘れたとして 作者:比呂

第9回   9
ねぇ










忘れられない

















あの帰り道も








笑い合った思い出も
























全部が輝いて見えるから


















本当に全部
















忘れられない































「兼太ど・・・したの・・・?」




ひどくやつれた笑顔がこう答えた。





「昨日、結核診断があっただろ?それで引っかかったんだ。
 明日病院に行ってみろって言われて行ったら

 結構ひどいって言うんだよ・・・



 参っちまうよなぁ・・・」












泣きたいのは兼太なのに




あの時私はどうして泣いてしまったんだろうか















「・・・兼太・・・死んじゃ・・・う・・の・・?」












「バーカ!何言ってんだ。オレは死にゃあしねぇよ!」































信じてみた





























君の言葉を









 

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Novel Editor by BS CGI Rental
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