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例えばいつか君を忘れたとして 作者:比呂

第7回  
保健室から出てくるのが遅かった君が







すごく険しい顔をするから








わたしは凄く



不安になったんだよ
























「女子は帰宅!男子は廊下に並べ〜」




















「じゃあ待ってるからね。」


「おう。下駄箱?」


「うん。」


「おっけぇ!」









笑顔を残して保健室に行ってしまった。




保健室は下駄箱のすぐ隣にある。

兼太は男子の番号だったら17番だ。

一人出て、2人出て・・・17人目の人は兼太じゃなかった。




疑問に思ったけど、ヤツの性格からいくと
どうせ適当にやって怒られたんだろう。




でもそしたら怒鳴り声が聞こえるはず





「    ?     」











しばらくすると兼太が出てきた。





「どうしたの?遅かったね。」






「・・・おう。」




「大丈夫?」




「うん、全然。」





「そ?じゃ帰ろうか」










帰り道



兼太は口数が少なくて



いつものハイテンションはどこかに消えていた。
























気付くべきだったの



























兼太の影に―――――――

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