保健室から出てくるのが遅かった君が
すごく険しい顔をするから
わたしは凄く
不安になったんだよ
「女子は帰宅!男子は廊下に並べ〜」
「じゃあ待ってるからね。」
「おう。下駄箱?」
「うん。」
「おっけぇ!」
笑顔を残して保健室に行ってしまった。
保健室は下駄箱のすぐ隣にある。
兼太は男子の番号だったら17番だ。
一人出て、2人出て・・・17人目の人は兼太じゃなかった。
疑問に思ったけど、ヤツの性格からいくと どうせ適当にやって怒られたんだろう。
でもそしたら怒鳴り声が聞こえるはず
「 ? 」
しばらくすると兼太が出てきた。
「どうしたの?遅かったね。」
「・・・おう。」
「大丈夫?」
「うん、全然。」
「そ?じゃ帰ろうか」
帰り道
兼太は口数が少なくて
いつものハイテンションはどこかに消えていた。
気付くべきだったの
兼太の影に―――――――
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