あたしの身長を追い抜いた日
まだ覚えてるよ
キラキラした笑顔で
俺の方が大きいんだぞって
そういった君が
まだ脳裏に焼き付いて離れない
「今日は身体計測です。男子はその後、結核診断を行うので教室で待機していて下さい。」
「何センチ伸びたかなぁ?」
「縮んだ、のマチガイでしょ?」
「・・・コロス。。。」
「嘘でぇ〜す」
「これでもお前と目線同じくらいになったんだぞ。」
「そぉ?まぁまだまだでしょ。」
「ぜってぇ追い抜く。。。殺」
本当は背なんて早く追い抜かしてほしかった
女が大きいなんて変じゃない?
「159・3」
「よし!ちょっと大きくなったぞ!!」
兼太はどうかなぁ?
「159・4」
「おっしゃあ!1センチ伸びっ!」
ま、負けた・・・
「おう!美沙何センチだった?」
「ひゃ・・159・3・・・・・」
勝ち誇った兼太の顔が憎たらしいのと愛おしいのと混じり合って分からなくなった
「オレ159・4〜!」
「・・・それでもイメージはまだこんくらい・・・」
あたしはお腹の所に手を当てて言った。
「うるせー!!オレの方が大きいんだぞ!」
あぁ
なんて
幸せなのでしょう
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