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例えばいつか君を忘れたとして 作者:比呂

第2回  
                                                                                     
                                   
                          
                                
                         
                    





「みっちゃん、結婚するんだって?」


「早すぎるって言ったんだけどねぇ。ダメだったわ。」


「いいのよ、いいのよ。私らだって早かったじゃないの。」


「でもまだ23よ?」


「うちの子なんて、早く誰かもらってくれ〜って感じだよ。」


「まぁもう諦めたけどね。」


「若い2人に任せりゃいいのよ!」














私、松浦美沙はもうすぐ結婚する。

同じ大学で同じ学部だった高原宏人って人。

去年の夏に告白されて、つい2週間前にプロポーズ。

早いかな?なんて思ったけど、私も彼が好きだったからね。



幸せになりたい。



そう思う。





でも







彼と笑い合う度、誰かがこう言う。













































「忘れるの?」





って。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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