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例えばいつか君を忘れたとして
作者:
比呂
最終回
最終章〜最後の別れ〜 新しい未来を
ねぇ
もうそろそろお別れだね
いつかは来ると思っていた
最後の別れ
今がその時なんだって
私はそう思えるんだよ
「ありがとう、宏人。幸せになろうね。」
「うん。世界一幸せにしてやる。誓うよ」
前にも聞いたこの言葉
ああ
そうだ
兼太が言ってくれた
はにかみながら
そう言った
でも消えていった
宏人は消えないよね?
兼太のように
大切な人を失う痛みは
世界一の飢餓だから
ねぇ、兼太
わたしは花かしら?
ねぇ
見える?
わたしは今も、強く生きようとする花でありたいと
そう思うんだよ
fin
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Novel Editor by BS CGI Rental
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