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例えばいつか君を忘れたとして
作者:
比呂
第12回
指輪
あれから6年経った今でも
まだ忘れられないでいる
君のあの言葉
耳に残って消えてくれない
「美沙?どうした?」
「え?あ、何でもないよ!」
「突然なんだけど、これ・・」
指輪だった。
宏人がくれた指輪はダイヤがひとつ小さく輝いていて
とても綺麗だった。
でも
それ以上に輝くものが私の心にまだあって
それは
高校時代、兼太と一緒にふざけて買った
プラスチックの指輪
あれから一度もはめていない指輪
思い出の詰まり過ぎた
指輪
私はそのおもちゃのような
2人の誓いを
ずっとずっと
心で祈り続けた
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Novel Editor by BS CGI Rental
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