いなくなった人を
いつまでも思い続けるのは
罪ですか?
あれから毎日兼太の家に通い詰めた。 そして一番聞きたくなかったことを、兼太自身が明かすことしなってしまった。
あぁ
彼がいなくなったら私は生きてゆけないだろう
「俺なぁ、あと1ヶ月ないらしいんだ もって1ヶ月・・・
残酷だよなぁ」
何も言えないのに
どうして私はいつも泣くのかな?
「泣くな、美沙。
俺がいなくなっても
お前はきっと幸せになれる。
お前なら、誰とだって生きていける。
だから俺は美沙を好きになったんだ。
道端でどんなに踏まれても強く生きようとする小さな花のようなお前をな。」
力一杯兼太を抱きしめた
腕が折れそうになるくらいに
そして
翌日
兼太はいなくなった
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