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最高の片思い 作者:比呂

第4回   さよなら
近くにいたようで遠かった距離を







少し窮屈に感じていた










君もそうだったかな










だったらごめんね



























「入院?」



「おとといな。まぁ、前から状態は悪かったみたいだ。」
「病気ですか?」
「多分・・・。詳しくはまだ知らされていないようだ。本人にも。」
「病院はどこですか?」
「青柳病院だよ。」
「・・・ありがとうございます。」





翔が病気?




全然気付かなかった。







バレーが出来ないって言ったのもそのせいか?




だったら翔は気付いていたっていうことか?






分からない





















コンコン




「どうぞ。」
「翔?」
「渚か。」
「病気なんだって?」
「うん。まぁね。」
「変な答え方だな。」
「渚も前そういってたよ?」
「そうかな。」
「うん。」





翔は何だか元気そうで少しホッとした。




どこかで芽生えた恋心が




少しずつ少しずつ大きくなっているのが分かった。











翔が目を閉じた。



笑っている口元は崩れていない。






「寝た?」













「           」


















































「・・・・・さよなら、か。」










 

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Novel Editor by BS CGI Rental
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