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エイシスト 作者:ロウデン

第15回   7章 裏切り、そして。再開 前半
 ネルドが、前方で戦っていて途中で気がついた。敵兵の数がかなり減ったことだ。これは、チャンスか?そう思い、一気に突っ込んだ。馬により、敵将めがけて走った。後方で、いきなり現れた、敵に驚いた。急いで槍を持ち、戦闘に入ろうとしたが、すでに遅く。ネルドの剣が腹を貫いた。敵将が倒れたら、敵兵はあっと言う間に引いていった。
 自軍に戻り、レオンはがんばっているか医療室に見に行ったが、姿が無い。近くにいる人に聞いたら、「さっき、ヘディス将軍と森に行った」と聞いた。そんなばかな!?そんな命令はだしていない。どちらの方向に行ったと聞いたら、南の森に行ったと聞いた。ナレスタ王国の方面だ。
 馬に乗り、その森に行ったが誰もいない。少し、森の中を探索した。木と木の間から出ている、太陽の光でキラっと光るものが目に入った。しげみをかき分けて、その物のところに近づいた。その光っていたのは、レオンにあげた剣だった。「なぜここに…」剣を拾い上げた。考えて、剣を見た。手で持つ部分が、赤い…。おそらく、血だろうか…。地面にも目を落としたら。やはり、血が地面に少しついている。その近くには、血のついた棒も落ちていた…。考えを色々まとめた。
 おそらく、レオンはヘディス将軍にだまされて。連れて行かれたしか考えられなかった。この近くにある、敵の城はたしか、アクロス城か…。あそこは、食料が結構ためてあるから、攻めてみるか…。次の攻める場所を決めた。
 顔が、冷たい床に置かれているのに気がついた。体が、うつぶせに倒れている。後頭部あたりが、ずきずきして痛む…。少しずつ思い出した。まず、へディス将軍の部下に殴られて意識を失って、ここにつれてこられたこと。少し、覚えているのが城の門らしいところをうっすら覚えている…。
 両手を使い、体をなんとか起こした。壁に背中を押し当て、なんとか起き上がった。あたりを見渡したら、石の壁と鉄の棒があって、ここから出れなくなっている。今、牢屋にいることに気がついた。窓から、月の光がさしこんでいる。どうやら、今は夜のようだ。
 とにかく、逃げないと。魔法を唱えて、壁に炎の矢をぶつけたが。逆に跳ね返ってきた。どうやら、魔法壁で壁をつつんでいるようだ。魔法での、脱出は無理か…。色々悩んでいて、腰に手が触れたとき何かに触った。そっと取り出してみると、20cmぐらいのナイフがあった。草などを斬るときに、持っていたがこれは盗られずにすんだようだ…。これで、「脱出はできるかな?」
鍵穴に、ナイフを入れ無理やり回したらガチャ!!と音がした。「よし!!開いた」そっと、扉を開けて外に出た。やはり、夜だからなのか見張りはいなかった。
 忍び足で、地下から1階になんとかこれた。何回も見つかりそうになったが、なんとか兵士に見つからずにすんだ。2階へ行く階段を探して、2階へあがった。そのまま、外に出た。「城門からは、さすがにいけないだろぅ…」そう思いながら、建物の影からそっと出ようとしたら、つまずいて転んでしまった。なんとかばれずにすんだ…。
 城壁から、つるがびっしり生えていたのでそれにつかまりそっと下に下りた。途中で、つるが切れて、地面に叩きつけられて声をだしそうになったが、こらえた。茂みに隠れて、遠くの明かりを目指して走り出した。
 近いと思っていたが、意外にも遠かった。その、村に着いたときにはすでに朝になっていた。村の門は開いていたが、人の姿が見えない…。そ〜と中に入って、あたりを見渡した。どの家も壊されかけている。斧とかが、落ちているとすると賊と戦ったのかな…。じっと、地面を見つめていたら、じゃり!!と音がして、後ろを振り向いた。後ろに一人の男性が立っていた。手には剣を持っている。
「なんだ、子供か…。すまない、最近賊が荒らしにきてつい警戒してしまった」
「あ、いえ…」
話していたら、草原のかなたから砂煙を舞い上がらせながらこの村に迫ってきている。
「また、賊か…。危ないから、君は隠れていて」
無理やり背中を押して、家の中にいれられた。ガチャ!!とカギのかける音がした。部屋の窓から外の様子を見たときには、すでに5、6人賊と戦っている。除いていたら、一人の賊と目があってしまった。賊は、片手に持っていた投げ斧をこちらに投げてきた。窓から逃げた。窓ガラスが割れる音がした。戦っている村人たちは、おさえるので精一杯だ…。見てたとき、一人の男性が転倒してしまった。賊は、そこを逃さずに斧を振り上げている。とっさに窓から外に向いて、振り上げている賊にファイヤーアローを放った。あさっていたせいで、狙いがそれ斧を持っていた手にしか当たらなかった。今の攻撃で、他の賊もこちらに気がついてしまった。窓から外に出て、近寄ってくる賊を一人ずつファイヤーアローやエアロブレイドなどの攻撃で倒していった。5,6人いた賊は、10分も経たないうちに全滅した。戦いが終わると、気が抜けて地面に座ってしまった。心臓がすごく早く動いている…。「こんなことは、一度の無かったのに…」胸を押さえながら考えていたら、村人たちが話しかけてきた。
「ありがとう、ボウズ助かったよ」
「いえ、あれぐらいしか出来なかったし…。それに、親切にしてくれたお礼です」
「そうか、疲れてるみたいだが、休んで行くか?」
「そうさせていただきます」
立ち上がろうとした、そのときに村人が叫んだ。「どこかの、軍がきたぞー」と言うのが聞こえた。そっと、村の外をみたらかなりの数だ。旗を見たとき、どこの軍かわかった。そう、セイナ国の旗だ。南からも、他の軍が来ている。おそらく、ナレスタ王国だろう…。見ていたら、すぐに戦闘に入った。村の門が閉められそうになったときに、急いで村の外に出た。真っ先に、先頭で戦っているネルドにかけよった。あちらも、気づいたらしく安心した顔をしていた。
「レオン君、無事だったか」
「うん、なんとか。逃げてきました」
「そうか、じゃあ後方で治療を頼むよ。戦力はこっちが不利だが、死傷者の方が多い…」
「わかりました」と言おうとしたとき、伝令がネルドに伝えた。
「前線の方で、多数の負傷者がでています。傭兵らしいですが、かなりの強さです」
「姿とかは?」
「茶色の髪の剣士、金髪の魔法使いと弓使い、水色の髪の格闘師です」
その、言葉を聞いてキール達だとわかり、その場から前線に走り出した。進むにつれて、死傷者の数が増えていく…。あまりの悲しい光景に目を背けた。前線まで行くと、やはりキールたちが戦っている。こちらの兵を戦闘不能にさせるだけで、殺しはしない。それが、普通だ…。すぐに、キールに近づいた。
「キール!!良かった、やっと会えた…」
「レオン!?どうして、敵軍に」
「そっちこそ。そっちの軍は、ナレスタ軍だよ」
「マジか!?こっちが、セイナ軍じゃねぇのか?」
僕は、立てにうなずいた。
「どうやら、だまされていたみたいね」
「じゃあ、セイナ軍に加わるぞ」
キールが向きを変え、近くにいたナレスタ軍に切りかかった。
「貴様!?裏切りか!!」
「悪いなぁ。だまされてた分、かえすぜ」
次から次へと切りかかり、戦況は一気に変わった。こちらの軍がどんどん押して行き。すぐに勝利した。兵士たちが喜んでさけんでいる。ネルドも近づいてきて、キールたちにお礼を言った。
「レオン君、これからどうするんだ?仲間はもう、見つかったんだろ?」
「うん、でも…。このまま、帰れない。ナレスタ軍は多くの罪の無い人を殺したと聞いてるから…。なんとしても、敵軍を制圧したいんだ」
「俺も、その気持ちは同じだ」
「あしたもね」
「そうか、ありがとう」
僕は、後方に戻りけが人の手当ての方に回った。オペラから、魔力回復剤をもらったおかげで、魔力を使ってもあまり消費しないですんだ。次から次へと回復魔法で、傷口などをふさいいでいった。
前線では、キールやライナス、アシスの活躍によりこちらが有利になってきた。ネルドも負けずに、戦っている。その後すぐにセイナ軍の勝利になった。そのとき、魔方陣が現れ一人の男がそこから現れた。
「ナレスタ王!?なぜここに」
ネルドが、ビックリした風に言った。
「そろそろ、戦争を終わらそうと思ってね。取引をしないか?」
「なんだと!?」
「私が、戦争を終わらすかわりに。そいつをもらう」
そう言って、僕の方を見た。
「レオン君は、関係ない!!それなら、貴様を倒した方がましだ」
「そうか…。仕方が無い、殺せ!!」
後ろにまた、魔方陣が現れそこには、服装からして市民だとわかった。完全におびえている…。近くに、弓兵が囲って弓を構えている。ネルドが動こうとしたが、体が動かない。
「少し、動かないよう魔法をかけさせてもらった。もちろん全員にね」
「貴様…!!」
なすすべが無く、ネルドは悔しがっていた。
「…。僕が、行けばその人たちを解放してくれるの?」
「レオン!?」
「レオン君、君何を!?」
「君が行けば開放しよう」
「わかった、僕は行くよ」
「っちょ、レオンあなた…」
「無実の人を殺されるのはやだ、だから…」
「オペラ、ちょっといい?」
「何…?」
「この力を、少しの間持っていて」
レオンのペンダントが光った。そっとオペラに渡した。
「それに、僕の力の呪文が入ってる…。少しの間もってて」
「わかったわ…。でもあなた…」
「僕は、行く!!だから、その人を解放してくれ」
「わかった、お前を連れて行くのと同時に開放しよう」
魔方陣が足元に現れ、転送が始まった。足からどんどん消えていく…。それと、同士に弓へも1名ずつ減っていく。
「レオン君、行くな!!」
ネルドがつかもうとしたが空振り、完全に転送が完了してしまった。自分の無力さに、一人の恩人を敵に渡してしまったことに、くやんだ。
「もし、返して欲しければ。我城まで来い!!」
「いいだろう、行ってやる!!」
セイナ軍は、ナレスタ王国の首都、バレスに向かった。

 転送が終わると、足元に巨大な魔方陣が描かれているところに立っていた。足は、鎖につながれていて動くことが出来ない…。奥から、歩いてくる音がした。
「今から、君の力をもらうぞ」
ナレスタ王が、呪文を唱え始め魔方陣が光りだした。それと、同時に体から力が抜けていく。じきに、立つことも出来なくなった。
「この程度の魔力か…。まあ、他の魔法使いよりは断然多い。これで、後は人に憎しみがつもればいいだけだな…。君は、もう必要は無い!!」
眩い光に包まれて、まぶしくて目をつむった。そして、目を開けたとき目の前にセイナ軍がいた。「戻されたのか…?」そう、思ったがセイナ軍の様子がおかしい。
「魔物!?なぜ、この大陸に」
何を言っているんだ…。近くに水たまりがあり、自分の姿を見たときに。自分の目を疑った。そう、自分が魔物の姿に変えられていたのだ…。
「これも、何かの異変か!?とにかく、排除しなくては…。弓兵攻撃!!」
大きい声で「やめてー!!」と叫んだが、魔物の叫び声にしかならなかった…。
 何本もの矢が、体をかすめていく。そのうち何本かは、足や腕に刺さり血がにじみ出ている…。後ろに、よろけて体勢を整えようとしたらネルドが剣を抜き、切り込んできた。胸が大きく切り裂かれ、血が当たりに飛び散ったのを見て意識を失った…。

 セイナ軍は、魔物を倒すことができた。ネルドは、剣をさやに収めたが胸騒ぎがおさまらない…。「なんだ、この感じは…」倒れている、魔物を見て思ったそのとき、魔方陣が現れ、ナレスタ王が現れた。
「ナレスタ王!!レオン君をどうした」
「あの、子供かそれならそこで倒れているだろ?」
そう言いながら、魔物を見た。
「何を言っている、あれは魔物だ!!」
「まだ、わからないか。ならば、これならわかるだろう」
ナレスタ王が、指を鳴らすと魔物の体が小さくなっていき、だんだん人の形になっていった。そこに、レオンの姿があるのを確認して、ネルドはかなり驚いた。
「レオン!?ナレスタ王、貴様!!」
「私は、姿を変えただけだ。傷をつけたのは君たちではないか。おっと、気がついたみたいだな」
ナレスタ王がテレポートで姿を消した。その後、ゆっくりレオンに近づいた。
「レオン君…。すまない、僕が、気がつかないあまりに君を傷つけてしまって…」
「気にしないで、君が悪いわけじゃないから…」
苦しそうに、話しかけてくるレオンの声が小さくなっていくのがわかった…。そして、そっと目を閉じた…。
「レオン!?」
ネルドが、驚いてレオンを抱き上げた。そこに、キールたちが寄っていきレオンの脈をみた。
「ネルド、レオンは大丈夫よ。脈は、少し弱いけど動いてる…。でも、危険な状態ね。早く、治療呪文をかけるわね」
レオンの、傷に手をかざして治療を始めたが。何分か、たったらオペラが少しあせりだした。
「私、ひとりでは手が終えないわ…。ひとつ傷をふさいでも、すぐに開いてしまう…。このままでは…」
オペラが悔しそうに言った。軍の後ろから、17歳ぐらいの少女が出てきた。
「あの…。私、少し治療呪文を使えるんですが…」
「あなたは?」
「あ、私の名前は、レイナです。治療専門の魔法使いで」
「それは、助かるわ」
「はい、がんばります」
2人で、治療呪文をかけたおかげでさっきのように傷口が開いてしまうことは無く、順調に進んだ。そして、傷口を全て治療したと同時にレオンの意識が戻った。
「オペラ、僕は…」
「大丈夫よ、ひどい怪我だったけど。もう治ったわ」
「ありがとう」
何とか、言葉をだしたら。ネルドが近づいてきていった。
「レオン君…。君を傷つけたことで。私を許してくれるか?」
「許すよ。ネルドが悪いわけじゃないし」
「ありがとう、レオン君」
 ネルドの手をかりて、横たわっていたが。なんとか、立ち上がることが出来た。まだ、少しフラフラして、しっかり立っていられなかった…。
「レオン君、少し休憩しようか。我軍も皆疲れてるだろうし」
「そうですね」
正直、良かったと思った。かなり、体が疲れていて思うように動かなかったからだ。
 その後、テントを張りそれぞれのテントが用意された。疲れているので寝ようとしたが、なかなか眠れなくて、すぐに起きてしまう…。そっと、テントから出て外の空気でも吸ってこようと思って、外に出た。
 やはり、夜なので野営地は静まり返っていた…。野営地の近くに、湖があるのを思い出してそこに向かった。念のため、剣も持っていくことにした。
 湖に、着いたら。人が一人座っていたので、少し気になって、そっと見たらネルドが湖に映る月を見ていた。僕は、その近くにそっと座った。ネルドは、少し驚いていた。
「レオン君、寝ないでいいのか?」
「なかなか、眠れなくて…。ネルドは、寝ないでいいの?」
「僕も、色々悩んで眠れないんだよ…」
そのあと、沈黙が続いた。何分経ったかわからないが、かなりたったと思った。しゃべりだそうとしたら。先に、ネルドが口を開いた。
「さっき、君を斬ってしまって。本当にごめん…。痛かっただろ?」
「痛くは、無かったよ。冒険をしてて、もっとひどい怪我したことあるし…」
心配させないように、嘘をついた。実際は、とても痛くて呼吸も出来ないほどだった…。
「そうか…。私を…。許してくれるか?」
「許すよ、ネルドが悪いわけ、じゃないんだから」
「そうか、ありがとう」
ネルドの目から、涙が出ていた。喜びと、安心のせいだろうか…。そのまま、また何分も月や星を眺めていた。
「そうだ、レオン君。君はどこから…。寝てしまったか」
僕は、地面に寝息をたてながら寝ていた。
「僕も、そろそろ寝るかなっと…。よいしょっと!!」
ネルドが、レオンの体を持ち上げ、テントの中まで連れて行った。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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