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星空 作者:rota

第7回   ヴォルト
メルディ「ええ!」
ヴォルト「な、いいだろ?」

五年前、ヴォルトが居たころ。
私は12歳。

メルディ「ブルー…行くの」
ヴォルト「ああ。」
メルディ「ねぇ…」
ヴォルト「あ?」
メルディ「私たちはさ、離れてもそばに居るよね?」
ヴォルト「ああ、別れは終わりじゃない。何回聞くんだ」
メルディ「ごめん^^;」


2回目か…迫力あるな、ここ…

ヴォルト「よしいくぞ!」
メルディ「お、おー」
ヴォルト「ストーム!」
メルディ「ハンマー!」
メルディ「キャッ!」
ヴォルト「大丈夫か!メルディ!」
メルディ「う、うん…」
ヴォルト「2ケガだ、無理するな。」
メルディ「…」

このとき、私は感じた。
ヴォルトが…私の前から居なくなるような…

ヴォルト「ストーム!」
ヴォルト「なにぼーっとしてるんだ戦え!」
メルディ「あ、うん…。サンダー!」


そのとき、バケモノの鎌が私に飛んできた。


メルディ「あ…。」





























メルディ「…!」
私に傷がない…
そう。ヴォルトが身代わりになった。
メルディ「ヴォ、ヴォルト!」
ヴォルト「メルディ…」
メルディ「しゃべるな!無理するな!」
ヴォルト「すまない…無理矢理つれてきちまって…」
メルディ「…」
ヴォルト「俺は…もう終わりだ。」
メルディ「ダメ!ヴォルト!」
ヴォルト「いいか…メルディ忘れるな…




別れは終わりではない。
またいつか、必ず会える日が来る。
俺は、星空の星になる。
メルディを…いつでも見守れるように…
俺は、お前が来るのを待っている。
お前の居ない世界で、待っている。
いつまでも…いつ…ま…で……も………。



メルディ「ヴォルト…」




メルディ「だから…私が殺したんだよ…」
ゆるいで「それは違う。メルディ。」
メルディ「え?」
ゆるいで「ヴォルトは、君に生きてもらいたかった。死んでもらいたくなかった。」
メルディ「…」
ゆるいで「だから、お前を守った。ブルーにいったのは、お前にそれを教えるためだ。」
メルディ「…でも…」
ゆるいで「大丈夫。ヴォルトは生きている。」
メルディ「え?」

ゆるいではこぶしを握り、胸を軽くたたいた。

ゆるいで「ココロだ。ヴォルトはいつまでもお前のココロの中で生きている。」
メルディ「…ありがと。」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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