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星空 作者:rota

第10回   フタリデ
桜花  「優しかった?」
メルディ「うん。とっても。」
桜花  「残念?」
メルディ「うん…。別れは終わりじゃないって…信じてるけど…。」
桜花  「弱気になっちゃ駄目。いつかキット会える。」
メルディ「ありがとうね。桜花ちゃん。あ、これあげるよ。」
桜花  「…なにこれ?」
メルディ「500doodoo。高価なんだよ。大切にしてね。」
桜花  「あ、ありがとう。いいの?」
メルディ「いいよ。友達じゃんw」
桜花  「ありがとうw」
メルディ「お礼なんていいよw」
桜花  「ユウヒ…綺麗だね。」
メルディ「そうだね。」
桜花  「ニンゲンカイ…楽しい?」
メルディ「楽しい時もあれば、つらい時もある。」
桜花  「辛いとき…守ってくれる?」
メルディ「当たり前じゃん!私たち、友達だよ!」
桜花  「がんばってね。」
メルディ「ありがとう。」
ゆるいで「桜花、そろそろ帰ったほうがいいんじゃないのか?」
桜花  「…そうだね。ノシ」
ゆるいで「お前…いつも持ってる500dd…使わないのか?」
メルディ「これ?ヴォルトがくれたの。使うつもりはないよ。」
ゆるいで「そか。ヴォルトのこと…好きだったんだろ?」
メルディ「え?ちょっ…なに言ってるの……うん」
ゆるいで「やっぱりな。」

その言葉から、グリンの丘は沈黙に包まれた。
二人とも、何も言えなかった。悲しかった。
ヴォルトが死んで二日。
忘れられないあの日。
忘れられないあの言葉。
別れは終わりじゃない。
この言葉を信じている。
いつか、ヴォルトに会う。
私はそうココロに誓った。
最初に沈黙を破ったのはゆるいでだった。

ゆるいで「俺…言わなくちゃならないことがある。」
メルディ「なに?言って。」
ゆるいで「俺な…」
メルディ「なーに?」
ゆるいで「メルディ…」
メルディ「ん?」





ゆるいで「さよなら…だ。」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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