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星空 作者:rota

第1回   ニンゲンカイ
????「メルディ姉ちゃん。いっちゃうんだね?」
メルディ「うん。決まりだからね。向こうでまってるからね、シルフ。」
シルフ 「うん!まっててね姉ちゃん!」


私は「メルディ」。12歳のピグミー。
世界の決まりで、リヴリーは12歳になったら「ニンゲン」に飼われる。
なんか、ニンゲンと私たちは特別なつながりらしい。
「ココロ」っていうのがつながってるって言うけど…


私は今、白い箱の中にいる。
ここはどこだか、分からない。
何もすることが無くて、私は寝ていた。
顔に草があたる。これが自分の「シマ」か…。
「ニンゲンカイ」ってどんなところなんだろう…。



????「おい、起きろよ」
メルディ「誰?」
????「お前の飼い主だ。スカって呼んでくれよ」

スカは小学生の男の子だった。

メルディ「これが…ニンゲン?」
スカ  「ああ、人間だ。お前、名前なんていうんだ?」
メルディ「え…?メルディ。」
スカ  「そうか。じゃあ、早速散歩に行くか。メルディ」
メルディ「うん!」

これが…「ニンゲン」か…
意外と優しそうだな…。

私は、スカと一緒に「案内パーク」に来た。
メルディ「アンナイ…パーク?」
スカ  「俺も初めてだからよくわかんねーなー。えっと…こうか?」
メルディ「こん。」

え?勝手に口が…。これが…「ココロ」?
そしたら、トビネさんが返事してくれた。
????「こん。リヴは初めてかい?」
メルディ「え?あ、はい。」
????「なら、僕の島おいでよ。いろいろ教えてあげるよ。」
メルディ「ホント?ありがと!」
????「俺は、ヴォルトってんだ。そっちは?」
メルディ「メルディ。」
ヴォルト「そうか、メルディ。早速俺の島行こうぜ。」
メルディ「うん!」


ヴォルトの島は、キレイでかっこよかった。

ヴォルト「ほら、これやるよ。」
メルディ「これは…?」
ヴォルト「doodooってんだ。お金さ」
メルディ「あ、ありがと。」
ヴォルト「500ddだぞ。大切に使いな。」
メルディ「dd?」
ヴォルト「doodooのことを略してddっていうんだ。」
メルディ「いろいろ、ありがと。ねぇ、友達になってくれるかな?」
ヴォルト「もちろんさ。俺たちは「友達」だ。」

ニンゲンカイに来てよかった。そう思った。
みんな優しくて、楽しくて、明るい。

メルディ「ねぇねぇ、ヴォルト。これって何?」
ヴォルト「あ?掲示板って言うんだ。」
メルディ「掲示板か…」
ヴォルト「どうかしたのか?」
メルディ「いや、何でもないよ」
ヴォルト「…そうか。」
スカ  『おい、メルディ。俺そろそろ寝るからな。』
メルディ『わかった。』
メルディ「じゃあ、そろそろ寝るから。バイバイ。」
ヴォルト「ああ、ノシ」



こうして、私のニンゲンカイ最初の1日は終わった。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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