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灰色同盟 作者:綾音

第9回   第八章 VSユリア
ユリアは走っていた。
(・・・・・・・・・)
【ドギュンッ!!ドギュンッ!!ドギュン!!!!】
走りながらマグを撃つ。

「フン・・・・・・・・・・・・・・たやすいな」
ユリアはそう思った。

「あ〜〜〜〜〜〜〜ん!あ〜〜〜〜〜ん!」
「!」
取り残されたか、小さな女の子が泣き叫んでいた。
《キシャアアササアア〜〜〜〜!!》
「あああっ、アイラ!!!」
“アイラ”と呼ばれた女の子に向かってマグは走る。


【・・・・・・・・・・・・ドギュウウウウウン!!!!!】
《シャアアアア!!!》
マグは撃たれた。
「・・・あ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・母親の元へいろ」
そしてユリアがマグに向けて走る。


「・・・・・・あ〜〜〜〜〜らっ♪あんた“選ばれし者”なのね!」
「!!!」
どこかから、人を小ばかにした女の声が聞こえる。
「誰だ!」
「・・・ウッフッフ♪あ・た・し♪アタシヨ〜〜〜♪」

その女は、12歳位の少女で、どこか生意気だった。
金色のフワフワした髪を二つに縛り、気味の悪い目つきをしてい、キャンディーをペロペロと舐めていた。
「誰だ・・・・・・!」
「ウッフッフ♪あたしぃ?かわい〜いアタシの事知りたいのね?」
「バカなことを言うな」
「アタシはぁ、“ルナ=オーソネット”ちゃ〜んよっ!アタシはあんたの事知ってるわよぉ♪・・・・・ユリア=マリオネッド・・・・“あの時”も、キレイな紺色の髪に紺色の瞳だったわね・・・」
「“あの時”だと?なんのことだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタが4歳の時。そのときは、アンタはまだそんなに髪長くなかったわよねぇ・・・男の子みたいな髪型だったわよね・・・」
「!!!!」
ルナが何故数年前の事を知っているか・・・・・・・・・・・・自分が4歳の時なら、ルナは赤ん坊のはずだ。ユリアはそれが気になった。
「お兄様に見せてもらったの!過去のデータ♪・・・・・・楽しかったわ・・・あのマグに殺される直前の顔♪」
「やめろ」
「あ〜!でも、アンタの親はアンタが殺したのよね♪」
「やめろ!」
「リチェ=マリオネッドも、アンタの事を本当は憎んでるのよ♪」
「やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ウーッフッフフフフフフ♪♪♪」

ユリアの頭にフラッシュバック。
《お母さん!!!!!》
マグに殺される直前・・・どこかから光が舞い降りた。光の中からガンが現れた。
【・・・・・・・・ドギュウン!!!!】

まだ幼く自制心がきかないユリアは、マグを撃ったが誤って母をも撃ってしまった。
《・・・・・・・・・あ・・・・・・・》
ズルリ・・・と、幼いユリアの手からガンがずり落ちる。
《お・・・・・か・・・・・さん・・・・・・》







「・・・・・・・・・・ウフフフフフフフフ♪♪♪もう、そんなに苦しむ必要無いわよ!・・だって・・・・ここで消えるんだから!!!!」
【ドゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオゴゴゴン!!!!!】
「!!!」


青く大きい閃光がユリアを襲う。
「!!!!!グッ!!!!」
「ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッハッハッハ!!!!」
ユリアの髪を結っていたゴムがちぎれ、胸の下まである紺色の髪がパサッ・・・とたらされる。
「・・・・・フーン・・・・」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・」
「次は・・・・とどめよーん♪」
「!!」


とどめの閃光がユリアに襲い掛かった・・・・・・・・・!!!


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Novel Editor by BS CGI Rental
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