「・・・・・・・・・・・・・・・マグに殺された?それってどういう・・・・・」 クレアが深く聞こうとした、そのとき。
【ギシャアアアアアアア!!!!】
「「!!!」」 《ケーッケッケッケ♪》 無数のマグが、感情のない不気味な笑い方をしながらエル達のほうへ迫って来た。 【ギシャン!!】 「キャアッ!!!」 マグ達はなぜかクレアを狙っているようだった。 「クレアさんっ、伏せて!!!」 エルが叫び、ガンをかまえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【ドギュンッ!!!!!】 《キシャッ!!!》 エルのガンがマグ達にあたり、しぼみ縮んでいく。 「やったわっ、エル!!」 「いえ、まだ早いです!!たくさんいますから!!!」
【ドギュンッ!!!ドギュンッ、ドギュンッ、ドギュンッ!!!!】
エルのコントロールにより、多少はマグは減ったが、それでもまだ残っていた。 「クッ・・・・・・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・、!!エルッ!!!コレ使って!!!」 「え?!」
【・・・・・・・・パシッ!!】 クレアが投げたのは、ガンの弾だった。 見たこともない、少し多きめの弾。 「お父様が作ったの!!!使った事なんてないけど、一応使ってみて!!」 「わかりました!!!」 エルはその弾をガンに設置し、そして・・・・・・・・・・・・・・・・
【・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドギュウウウウウウン!!!!!!】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ・・・・・・・・・・・・・」 《キシャエアウェアアエエアア・・・・・・・・・・・・・・・!!!!》 マグは一気に減った。 「今ですっ、クレアさん!!」 「ええ!!!」
―――森を抜けた場所。 「フゥーッ・・・・もう大丈夫ですね!この辺にはマグの気配がしません!」 「そうね・・・・・・・・・・・・・、それにしても、さっきの弾・・・」 「ありがとうございます、クレアさん!!助かりました!!」 「いいのよ・・・・・・・、それよりも・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クレアは、“エルの両親がマグに殺されたこと”を深く聞きたかった。
が・・・・・・・・・・・・・・
「・・・フフッ♪寝ましょう!」 「えっ?」 「話したくない事は話さないのよっ!!ほ〜ら、寝袋あるから!」 「ハ、ハイ!!」 「・・・あ、寝袋一個しかない・・・・・・・・エル、外で寝てよ」 「あっ、はい!!おやすみなさい♪」 「ええ、おやすみ」
クレアは、父を失っていらい一度もこんな楽しくすがすがしい思いをしたことがなかった。 ゆえに、エルに感謝していた。 (・・・・・・・・・・・・・・エル、ありがとう・・・・・・・・・・)
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クラーネット機関では。 「・・・・・エル=オリヴァーか・・・・・・・・なるほど・・・・・・・・」
機関総長が不気味な笑みを漏らしながら呟く。 「クックックックック・・・・・!!!!!」
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