「・・・・エル・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・あっ・・・すみません」
しばらくして。 この町では寄生型のマグが腐るほどいるようだった。 「すごいな」 「ハイ・・・・」 ユリアとクレアが並んで寄生型のマグを探している。 「あの・・・ユリアさん」 「?」 「見つけたらそく・・・撃ちますよね」 「当たり前だろう」 「・・・・・・・・・死んじゃいますよね・・・」 「・・・寄生された時点で死んでいる・・・一緒の事だ」 「わかりますけど・・・ご家族の前で撃つのも・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オリヴァーのことか」 「!!」 「すぐにわかる。・・・オリヴァー思いだな」 「そっ、そ、そんな事っ・・・」 「残念だが・・・甘くない。マグがいるこの世の中・・・泣き言では通せない。・・・私も良よく知っている」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・フゥッ・・・・・・私は・・・4歳の時に母親を撃った」 「えええ!!!???」 「・・・・間違いだったんだけどな。・・・4歳の時・・・目の前にマグが現れた。それでとっさにマグを撃ったら・・・母も撃ってしまった」 「・・・そうだったんですか・・・」 「・・・お前がしんみりするな」
******************************** 「・・・・ねぇ、フランツ君?ホラ、お母さん埋めよう・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 リチェが慰めても、フランツは母の亡骸を前にただ黙るだけだった。 「・・・・ねぇ〜エル君〜〜??フランツ君どうしよう???」 「・・・・・・・・・・・・・あの・・・フランツ君」 「・・・・・・・ヒトゴロシ」 「え?」 「お母さんを殺したんだ!!!人殺し、人殺しぃいいいい!!!!!」
ドクン
ドクン
―――ヒトゴロシ―――
《エルッ、ニゲナサイ!!!》 《エル!!!!!》
「っっ・・・・・!!!」 「??ねぇっ、エル君!?」 「っっ・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!・・・・・・・ア・・・・・・ご・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・・」
エルの頭で何かがフラッシュバックする。 自ら封印した過去・・・・・・・・・・
「・・・・あの・・・フランツ君。僕たち必ず・・・クラーネット機関を・・・撲滅させるから・・・・・もう二度と、お母さんみたいな犠牲者を出さないよ・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
***********************************
そして、エル達はこの町を出る。 「・・・あっ・・・」 「?」 「また街!しかも今度は少し大きい!」 「本当ですね♪」 「じゃああそこ行くわぁ〜〜〜!!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フゥ」
この街では、またしてもマグの魔の手が・・・・・・・・・・・
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