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灰色同盟 作者:綾音

第13回   第十二章 ヒトゴロシ
「・・・・エル・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・あっ・・・すみません」



しばらくして。
この町では寄生型のマグが腐るほどいるようだった。
「すごいな」
「ハイ・・・・」
ユリアとクレアが並んで寄生型のマグを探している。
「あの・・・ユリアさん」
「?」
「見つけたらそく・・・撃ちますよね」
「当たり前だろう」
「・・・・・・・・・死んじゃいますよね・・・」
「・・・寄生された時点で死んでいる・・・一緒の事だ」
「わかりますけど・・・ご家族の前で撃つのも・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オリヴァーのことか」
「!!」
「すぐにわかる。・・・オリヴァー思いだな」
「そっ、そ、そんな事っ・・・」
「残念だが・・・甘くない。マグがいるこの世の中・・・泣き言では通せない。・・・私も良よく知っている」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・フゥッ・・・・・・私は・・・4歳の時に母親を撃った」
「えええ!!!???」
「・・・・間違いだったんだけどな。・・・4歳の時・・・目の前にマグが現れた。それでとっさにマグを撃ったら・・・母も撃ってしまった」
「・・・そうだったんですか・・・」
「・・・お前がしんみりするな」

********************************
「・・・・ねぇ、フランツ君?ホラ、お母さん埋めよう・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
リチェが慰めても、フランツは母の亡骸を前にただ黙るだけだった。
「・・・・ねぇ〜エル君〜〜??フランツ君どうしよう???」
「・・・・・・・・・・・・・あの・・・フランツ君」
「・・・・・・・ヒトゴロシ」
「え?」
「お母さんを殺したんだ!!!人殺し、人殺しぃいいいい!!!!!」













ドクン


















ドクン













―――ヒトゴロシ―――




《エルッ、ニゲナサイ!!!》
《エル!!!!!》







「っっ・・・・・!!!」
「??ねぇっ、エル君!?」
「っっ・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!・・・・・・・ア・・・・・・ご・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・・」





エルの頭で何かがフラッシュバックする。
自ら封印した過去・・・・・・・・・・


「・・・・あの・・・フランツ君。僕たち必ず・・・クラーネット機関を・・・撲滅させるから・・・・・もう二度と、お母さんみたいな犠牲者を出さないよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

***********************************


そして、エル達はこの町を出る。
「・・・あっ・・・」
「?」
「また街!しかも今度は少し大きい!」
「本当ですね♪」
「じゃああそこ行くわぁ〜〜〜!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フゥ」



この街では、またしてもマグの魔の手が・・・・・・・・・・・

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Novel Editor by BS CGI Rental
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