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その言葉を待っていた 作者:綺依 憂倭

第19回   19
ふて腐れて寝たが
…どうも、夢見が悪い
「夢見が悪い」
「あそ」
……酷くないですか!?
ねえ、ねえ、
一応あなたあたしの心友ですよね!?
……………一応?
え?なんであたし一応なんか言っちゃってんの
ええええええええええ!!!!
…よし、訂正
あなたあたしの心友ですよね!?
うむ、よし。
言い直すのは面倒臭いが
……しょうがないさ
あたしの低脳さが一層際だつぜベイベ★
「あのさあ、この頃眠れなくて」
「…十分ぐっすり眠ってるようにしか見えませんが」
李依が苦笑してあたしを見る
あたしも苦笑して見つめ返す
「そんなこと無いって、一日24時間は寝ないとあたしやってけないから」
「24時間って一日じゃん!しかもあんた夜の仕事沢山有るじゃないの」
「…そうだっけ」
「そうだよ!あんた店長でしょ」
「――――・・・あ゛ー…」
思い出したように
低い呻き声を上げたあたしをみて
更に、苦笑した
「あんた授業寝てたし、サボってたしでノートあたしの写すんでしょ」
「お、その手があったか」
「墓穴を掘ったのかあたしは!」
そう言って李依は笑いながら
ノートを差し出してきた
「今日の店のバイトが終わる迄ね」
「何が」
「ノート写しのタイムミリット」
「いや、其れ無理」
「君なら出来るさ〜♪」
「何よ、人ごとみたいに」
「だって人ごとだもん」
李依は席を立って
軽やかな足取りで
真相の所に行った
…そーいえばっ
李依真相が好きなんだったもんねえ

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Novel Editor by BS CGI Rental
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