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その言葉を待っていた 作者:綺依 憂倭

第12回   12
「ふーん・・・かよ;;」
「だーって言うこと無いじゃんか」
かぱ、と珈琲の缶を開けた
「あ、華那恵ちゃーん」
真夷が抱きついてきたのにもかかわらず李依を向いていた
「・・・てかさ、好きならちゃんと向き合いなよ」
「え・・・」
李依はあたしが雄二の事好きなのを知っている
「逃げるんじゃなくて、向き合うのよ」
「だっだって・・・っ・・・」
「だってじゃないのよ」
李依が持っていた空き缶でがこんと殴られた
「痛い!!;」
「李依ちゃん;;」
「言い訳無用」
ふ、とクールな微笑を作り、言った
「・・・まあ・・・幼馴染みって言う良い言い訳があるじゃない。」
「そ・・・そんな」
「なにが?」
「真相、あっち行け」
ひじ鉄を食らわす
「ひ・・・酷い・・・」
「黙れ」
「・・・;;華那;;」
「で、でも・・・・そんな言い訳効かないと思・・・」
「だから。」
急に深刻な目をする
どうしたんだろう
いや、あたしがこうしてるのか・・・
「華那恵ちゃん、好きな子には正直で居た方が良いんじゃないかな?ほら、俺みたいに!!」
「どこがだよ」
「えー?全部?」
「未練がましいな」
「ひどー」
もう一発腹にひじ鉄
「華那・・・今日職場行く?」
「あたりまえよ。マスターだもん」
「そーだよねー」
「あ、李依、枡江から手紙貰ってなかった?」
「やっべーみてねー」
「ラブレターじゃねんの」
がさっと鞄をあさる
「あった・・・」
「おい、無くしそうだっただろ;;」
「まじー」
「まじー・・・じゃねーよ!!;」
「てかあ、華那恵も客からレター貰ってたじゃん」
「あー・・・・・・あれねー・・・。雄二が破って捨てちゃった・・・;;;」
「なにー、雄二クン?」
「しらないけど、怒って」
「あ、雄二クン」
「きゃああああああああああああああ」
「叫ぶなよ。耳いてえな」
耳をぽんぽん押さえる
ん・・・機嫌悪い?
「雄二」
雄二の近くによる
「どうしたの?」
「華那恵、口、拭いて?俺の」
「え?な、なんで?」
「華那恵の口で」
ぐい、と体か持ち上がった
気が付くのが遅かった・・・
避けなかった、分かってたのに

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Novel Editor by BS CGI Rental
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