■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

その言葉を待っていた 作者:綺依 憂倭

第11回   11
はー
「んとさあ・・・・なんでさっきから手、繋いでんの?」
「あ、あぁ。華那恵が離れないように」
「何ッそれ!!」
「ふーふふふふーふーん♪」
「あーのーねー・・・」
「放してよ!!」
「いーやー」
「いやじゃないわよ!!放して!!」
「良いじゃん別にこのまんまで♪」
「よかないわよ!!放して!!」
放されたくないけど
放して欲しい
いや、ここで麻帆ちゃんにあったら
ぶっ殺されるかもなあ・・・
考えるだけでぞっとするわね
「かーなーえーちゃーんー」
「出た!!」
さっと抱きしめようとした手を逃れる
「・・・真相・・・真夷・・・・・・恐るべし・・・」
「なんで華那恵ちゃんはボクの愛を受け取ってくれないの?」
「キショ!!;」
「ひどいっ!!;」
真相真夷(Maai Mai)はクラスメート。
一回告白してきたが、まだ冗談とばかり嘘ついて
あたしに抱きつこうとする
まったく・・・
「あれ?哉田」
「・・・;;真夷」
「居たの?」
「華那恵と一緒に登校してただろ!!みろよ!!;;」
「ごめーん。華那恵ちゃんしか見えなくて。てへ」
「「てへじゃねーよ!!」」
ハモった・・・;;
「うーん、なんて言えばいいの?じゃあ」
「考えなくて良いわ!!」
「あ、依李」
「あー、おはよー。華那」
「どうにかしてよー真相。」
宮迫依李(Miyasako Iri)はあたしの友達故もう一人の親友。
真夷の事が好きで、唯一真夷を止められる存在
「真夷くん」
「あ、李依ちゃん」
「行くわよ」
「待って、待ってよ李依ちゃーん」
・・・よか・・よかっ!?
よくねーーーーー!!
「あ、華那ちゃん」
「ままままままままま麻帆ちゃちゃちゃちゃんっ;;」
「ん?あ、ああ。おはよー」
「お、おおおおはっおはよっ;」
「哉田くんと一緒なの?」
「いいいいいいやあ、あの、さ、さっきあああああって」
「ま、いいやー。哉田君、おはよ」
「・・・おはよ」
雄二?
下向いて俯く雄二みたことあんまないから・・・
「ちょい華那ちゃん」
麻帆ちゃんが手招きする
「哉田君と二人きりにして!ごめん!お願い」
「・・・・・・そっか・・・うん・・・わかった・・・」
だっと学校へ駆け出す
「華那恵!?」
後ろから雄二の声がする
でも・・・
いけないんだ・・・
「・・・李依・・・」
「ん?!なに!!どしたの」
「雄二と麻帆ちゃん2人きりにしてって言うから走ってきた・・・」
「ふーん」

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections