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その言葉を待っていた 作者:綺依 憂倭

第10回   10
「ん・・・」
「どう?」
「凄く美味しいよ!!」
ばっと抱きしめてしまった
「あ、ごめん」
衝動的に・・・
「・・・」
?赤く・・・
「・・・眠い・・・」
「さっきまで寝てたじゃん」
「実はねー・・・30分前から眠くてー・・・」
「一発で起きる方法教えてあげようか」
「寝てないし・・・」
雄二があたしの耳に息を吹きかける
「な・・・!!なにすんのよ!!」
「ほら。おめめぱっちり」
「ぱっちりじゃないわよ!!吃驚するわね!!」
「んー?」
「・・・っ」
馬鹿が
馬鹿
馬鹿
馬鹿ああああああああ!!!!
「・・・だめ・・・」
テーブルに突っ伏した
「ど・・・・・・・?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。」
「そ・・・・・そう?」
「そう!!」
ばっと飛び退く
「がががががががががが学校行こうよ!!」
「今8時だよ?」
「いーの!!ほれ、行くわよ」
「んな無茶なー・・・」
「こら!!」
「はい・・・」
襟首を掴む
う・・・
「放して・・・;」
「ん」
ぱっと手を放す
「ねえ」
「あい?」
「華那恵ってさー・・・好きな人居るって言ってたよね」
「・・・うん」
「その人ってさあ、どんなタイプ?」
・・・・ズバリ君だよ
君です。あなたです
あなたですよー!!
「んー・・・。優しくて、面白くて・・・まだたくさんあるけど、雄二みたいな!!で、どうして?」
「・・・なんとなく」
・・・・・・・・・・・・・・・
え・・・・?
「ま、いいよ。行こう?」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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