■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

その言葉を待っていた 作者:綺依 憂倭

第1回   キャラクター紹介 と 1
キャラクター紹介
水澄 華那恵 
(Misumi Kanae)
雄二に恋する女の子
普通のどこにでも居る女子校生

哉田 雄二
(Kanata Yuuzi)
サッカー部のエース
華那恵の幼なじみ

「ふ―――・・・」
雄二の事を好きになって約1年
でも未だ告白は・・・してない
理由?うん、怖いからだろうなあ。
「華那恵!!」
「あ、雄二」
雄二にお前一人で帰らせるのは危ないっていわれてから
なぜか一緒に帰るようになった。
まったく、あたしの気持ちも知らないでっ・・・
ていうかね、こんな暑い中校門の前で雄二の部活終わるの待つの
かなり苦痛なんだけども。雄二くん。
「遅くなってごめんッ!!今日レギュラーになるためのテストがあってさ」
「ん?え?雄二レギュラーっつーかエースでしょう?」
「うん、そうだよ」
「ん??じゃあなんで?」
腕を頭の後ろで組んだ
あたしの方を向いて微笑んで。
「ほら、3年抜けただろ?だから足りなくなってねー・・・だから。」
「あぁ、そっかあ」
「あ、華那恵、今日泊まっていいかな」
「うん・・・。いいよ?でもなんで?」
「一人じゃ寂しいから」
笑いながら雄二は言った
好きでもないくせに何でっ・・・
こんな事気楽に言えるてことは
あたしは只の友達?
「同じアパートじゃない」
「あ?いや?華那恵ん所は高級階じゃねーかよー」
「あ、うん」
「うんそーそう。そいや俺の分身は元気?」
「ん?分身?あ、あぁ、ゆうねー?元気だよ」
ゆうはダックスの♂
雄二とデートっていうか出かけた?時に飼った犬。
え?金持ちだって?
うん・・・まー祖父がねお金持ちらしいから
月250万くらい送ってくるのよね。
そんなにいらないわよってねー。あはは
バイトしてるっていってんのにさー。
「てーかさー、彼女でもない人と一緒に帰ってもいいわけ?雄二」
「あー?うん。華那恵だからいいんだよ」
「彼女いるの?」
「・・・居ないよ。好きな子ならいるけど」
ズキッ
胸が痛い
やっぱり・・・そうだよね・・・
「華那恵、聞いて?」
「あっ・・・あ、うん」
無理して笑顔を作った
「今日さ、南さんに告白されたんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「南さん可愛いからさあ、告白OKしろよって田西が・・・」
「・・・雄二はどうなの?」
「・・・俺は好きじゃないんだけど」
急に雄二があたしの顔色を伺った
すぐにあたしは俯いていた顔を上げて精一杯作り笑いした
「・・・・・・じゃあ断ったら?雄二の気持ち次第だしね」
「そうだな。やっぱり華那恵って頭良い!!」
「あのねえ〜っ、雄二の方が順位上だって知ってるの?!」
雄二は笑った後急に真剣な眼差しをあたしに向けた
「なっ・・・なに・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり今度ね」
「何それっ!!」
「秘密ー」
「きっ気になるっ・・・・・・!!」
「気にすんなってー。さっさと帰ろうぜー。2人の愛の巣へ」
「あっあんた馬鹿じゃないの!?」
これからもあたしは雄二に振り回されそうです・・・

次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections