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悲痛 悲恋 作者:綺依 憂倭

第1回   1
彼の目を見たときには
もう 察していた
 
 
 嗚呼、
    

     終わるなあ

彼は ちょっと苦笑して
あたしを見た あたしも苦笑した
駄目だった 普段通りに接すること
出来なかった 彼の為に

何も言われなかった
あたしの態度の所為だろう 其れぐらい分かる
………けど
大好きな彼氏に 振られるという時点で

 
 平気な顔をしている女は

         馬 鹿 だ
 
 
 
帰り際
少し 彼を見つめてみたが
彼はあたしを見て
何か俺の顔に付いてる?としか言わなかった

中学二年生
彼が大好きだった時期
…今は大と言えるかな
彼の話によると
あたしのことは中三から好きだった様

 遅いのよ 言うのが

苦痛 悲痛 苦笑 失笑

遅すぎる タイミング悪すぎる

夏休み に なって
彼と初めてのデート
…でも友達も 含めて。
彼は 彼は
あたしの 心友と
手を 繋いだ
あたしの 目の 前 で

苦笑 苦笑 苦笑

失笑 失笑 失笑

最低だ もう
泣きそうになる 泣きそうになった
男友達に話聞いて貰った
男友達は 何も言わず
反論もしないで 聞いてくれた
それだけが それだけが
嬉しかった すごく
物 凄 く 

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Novel Editor by BS CGI Rental
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