どんなに道を外れても、目的地に着ければいい。
+夏の雲の上+
空に浮かぶ太陽が、所構わず暑い日ざしを放っている。
「あ〜暑いね〜・・・」
ケマリがいった。
「もう、夏・・・・・だな」
少し小柄だが大きく見えてしまうピグミーが言った。
二匹は今、バニヤンツリーに腰をかけていた。
「あ〜紺月ちゃん、見てっ」
「あ?」
ケマリが空を指差した。
そこには夏特有の、大きな雲が浮かんでいた。
「あの雲がどうかしたか?」
大きい、という部分をのければいたって普通の雲である。
「うんっ。あれぐらい大きい雲みてるとさ―――
なんだか雲の上に乗れそうな気分にならない?」
「・・・・」
何言ってんだ、と言おうとして紺月はやめた。
その雲を見ていたら、本当に乗れそうな気がしてきたのだ。
そういえば―――――
「そういえば・・・」
「ん?」
「子供のころは本当に雲の上の世界があるって信じてたんだよなあ・・」
「あ〜確かに。」
「でも今は確かにあの雲の上に乗れないって分かってるし上には何もない」
「うん」
「でも、心のどこかでやっぱり上に乗れるんじゃないかなーと思うんだよなあ」
「分かる分かる。
理屈じゃあそこには何もないんだよね〜。
でも多分実際にあの上にいって何も無いことを確認しても
雲の上を想像しちゃうんだよねえ」
ケマリは雲を見ながら―――もしかしたら上の世界を想像しながらいった。
「多分さ、自分がその世界があると思ったらあるんだよ。
他の人には妄想とかいわれるかもしれないけど、
その人が信じればその世界はあるよ。
他の人には見えなくても、理屈があっても、関係ない。
雲の上の世界はさ、そんな夢を見せてくれるような気がするんだよね〜。」
紺月はさっきの雲を見た。
もう大分流れていたし、形も変形していた。
そして遅れて暑さがまた戻ってきた。
「なあ。」
「うん?」
「・・・お前ってさ〜、よく恥ずかしがらずそんなコト言えるよなあ。」
「そお?恥ずかしいの??」
「・・・・・・私は絶対そんな事いえねぇよ」
「ええ〜っ、なんで〜?」
「・・・っはぁ〜・・・・」
紺月はため息をついた。
ゆらゆらと風に煽られながら雲は流れてゆく。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ あ〜・・夏の小説って書きにくい(何言ってんの
更新遅くなってごめんなさいです〜(殺 にしても・・本当に夏って書きにくい・・・ さっさと秋にいきたいけどせめて三話ぐらいは書かないとね〜・・・ だから引き続き更新遅くなるかもしれません(滅
リクエスト受け付けます。 こんなリヴだしてとかこんなエピソードだしてとか もう一度キャラを出してほしいのもいいですよ^^
でわなるべく早く会えることを祈ります(オイ あ、今回本文短くてごめんなs(強制終了
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