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幸せの光 作者:ぷにっつ

第10回   +はじまりの朝顔+






ただ貴方に笑ってほしくて。






+はじまりの朝顔+




今日も太陽が照っていた。

そして二匹もいつも通り日陰で昼寝をしていた。


いっぴきはケマリ。そしてもう一匹はその隣にいる少し小柄、でも大きく見えるピグミー。




二匹が起きたときにはもう日は完全に沈み星が見え始めていた。


「おい。私はもう帰るぞ?」

「あ、うん。また明日ね〜」


ケマリが手(羽?)を振る。

それを気づきながらでも手は絶対に振らない紺月。どこまでも意地っ張りなのだ。




夜が更け東の空がしらけ始めた頃。

紺月は自然と、目覚めた。

「ん・・あれ、なんで目が覚めたんだ?」

紺月は結構早起きだがまだ日が出てすらない。これは早起き以前の問題だ。

だがすでに目は冴えていた。二度寝は期待できそうもない。

しょうがないのでそのままぼんやりとしていた。

東の空が優しい淡い赤色に染まってきた。

一日がはじまる。少し気温も上がってきた。

日が少しずつ姿を現し始めた。

それはとてもまぶしくて・・何故かいつも横にいる奴を思い出した。




直視ができなくなり目を背けると、丁度朝顔の花が開き始める所だった。


そういえば島を朝顔の島に替えていたのをすっかり紺月は忘れていた。

ゆっくりゆっくり花が開く。



それは一日のはじまりと同時に開花しはじめるちょっと不思議な花。

日が一日の始まりを告げ、花が一日の始まりを伝える。

明日には明日の朝顔が開花するのだろう。

一日、一日違う花が咲くように一日、一日の自分は違う。

過去は大事。でも“今”じゃない。

過去の自分があって自分があるのだから、昨日の自分と今日の自分は違う。

少しずつ、成長をしているのだ。


と紺月はそんなことを無意識に考え我に返った。

ただ何か自分は得をしたような気がして少し何かが嬉しかった。

何故か分からない。でも全てに意味があるわけじゃない。

あまり理由は考えないことに紺月はした。




気づけば太陽は大分上に上がっていた。



それに気づくと同時に誰かが来た。

「紺月ちゃんやほー♪」

朝からハイテンションだ。

「・・・朝から元気なんだな、お前は。」

「え〜だって新しい自分のはじまりだもん。そりゃ元気だよう」

と紺月はその言葉を聞いてこのケマリも紺月と同じことを考えていたのに気づく。

「あっ朝顔だあ」

ケマリは朝顔に気づいたらしい。

「ああ。今日咲いたみたい」

「へえ〜・・・」






また昨日と違う今日のはじまり。


新しい自分の、はじまり―――。



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パソ禁になりながらもしぶとく小説を書いてる腐女子が一名。

ども〜また文短くなっちゃった☆(今すぐ死にたいか?
今回は割りと早く思いつきましたね〜
あ・そういえば今回はほとんど(?)紺月だけが登場してますね。
実際紺月とケマどっちが主人公か分かんないけど(爆)
ま、たまには一匹だけの物語もいいかな〜と(意味不)
しょぼいのは変わらないけどね(再爆)

つまり今回はザ・紺月視線!(理解不能)
紺月の心境とか結構書いちゃってますよ〜(あっそ)
今度ケマだけの物語書いて見たいな〜(−∀−)


リクエスト受け付けます。
出してほしいリヴとかエピソードとか再度登場させてほしいキャラとか。
感想、いつもありがたく読んでます。
五回以上読み返してますよ、ええ。

次も早く会えるといいんですが・・未定です(オイコラ)

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Novel Editor by BS CGI Rental
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