■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

幸せの光 作者:ぷにっつ

第1回   +桜の木の下+



淡い光満ちる日々へ。

それを創ってくれた貴方へ。

今日も、幸福がありますように。


+桜の木の下+


ざぁっ・・・と暖かな風が吹いた。

フワフワした自分の体を、浄化してくれているような錯覚に陥る。

「あ〜・・・いい風だなあ。」

のんびりと、そう呟き、また日向ぼっこを始める。


と、一人来訪者が来た。


ヴォンッ


「おいおい・・・相変わらずのんびりしてるな、お前は。」


と現れたのは濃い紫のピグミー。

小柄なのだが、ケマリであるボクと並んだら自然と大きく見えてしまう。

「あ、紺月ちゃんかあ。」

といつも通りマイペースに返す。


相変わらずな親友に、苦笑を浮かべつつも隣に座る。

「んでまた今度は何してたんだよ?」

「春になったなあって実感してたんだよ」

「ああ・・・なるほど」

確かに最近日差しが段々暖かになってきた。

「だからね、日向ぼっこしてたんだよ〜」

それから二人は無言になり、春の日差しの中日向ぼっこを始めた。



そして―――――――――気づいたら、日は傾いていた。




「・・・どうやら日差しが気持ちよすぎて寝ちゃってたみたいだね」

「みたいだな。」

そして藍月は起き上がった。

「どこ行くの?」

「ずっと一日中寝てて経験値全然あげてないだろ。今から上げに行く。」

「ボクもついていく!」

「だーっ、ついてくんなっ!」

「勝手に追跡しちゃうもんね〜」

「ぐっ・・・」


結局二人で放浪することになった。



もう空は真っ暗になっていた。

丁度80回ほど移動した頃――――――ふと立ち止まった。


「どうしたの紺月ちゃん?――――――わあっ!」


そこは巨大な桜の木が育っていた。

ゆっくりゆっくりと桜の花びらが空から舞い散る。


「綺麗だねえ」

そうしみじみ言った。

「そうだな。」

それからまたしばらく見入って―――――

「ね、もうそろそろ移動した方がいいんじゃないのかな?」

と言う声で我に帰った。

「確かにそうだな。」

そしてその光景を目に焼き付けて、その場を去った。



無事100回移動し終わった頃、何かを思いついた様だった。

「ねえ紺月ちゃん。今日はボクの島に泊まっていかない?」

突然の内容に驚きつつも同意した。

島に帰る。

と、そこはいつもの羽毛の島ではなかった。


そこには捻じ曲がった桜の木が一本。

「・・・お前、桜の島なんて持ってたのか?」

「あはは、秘密兵器〜」

兵器?とか思いつつもその立派な木に見惚れる。




それから二人は桜の木の下で話を咲かせた。






+++++++++++++++++++++++++++++++++
どうも〜、リヴ小説初挑戦です!おかげでいつもにまして執筆力の低さを痛感してます(悲)
今回のテーマはずばり「春」!そして春といったら桜!と単純の思考回路の元生み出されました。
ちなみにケマちゃん(変な名前つけんな)は、♂・・・というのはいいんですが、
実は紺月は♀だったりします。微塵も欠片もないですね。
そして余談ですが、私は春が嫌い・・・というわけではないですが苦手だったりします。
天敵その壱 花粉 春風にのってくるきゃつらは無残にも私に襲い掛かってきます。鼻水止まりません。
天敵その弐 睡魔 あの日差しに潜んでいる悪魔。先生の説教くらってる時とか効果絶大です(藁)
と(?)、いつの間にか長文になってましたね(阿呆)
リクエスト等がありましたら受け付けます。
「こんなリヴだして!」「雪(例え)のエピソード書いて!」見たいな感じで。
感想等も遠慮なくばんばんしちゃってください!
ではまた会えたら会いましょうw

次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections