ボケ&ツッコミっぽい初めに(ゑ… 今回も2話に分けて書きます。かなり微妙な所で終わると思います。(行き成りアホキタ―(゚∀゚)―!!! 腕試し中、グロイかも知れませんがそこは心を無にして読んでください(ォィォィ...もっと謝罪しろ! あと小説書いているときの自分はたまに人格が変わることが有りますのでご注意下さい(コエ- 追伸…おやつは100円までです(バナナはおやつに入るんですかー…
一
サフィアがソフィヤの寝室に着いた頃、地上のオーマン台国(高原と砂漠の国。この世界の地球の中で一番大きい国、北部に首都『トルコ』が有り、中部には『オマーン高原』、南部に『アラビア砂漠が』ある所の)クローン研究所(アラビア砂漠の何処かに有るクローンを製造する研究所らしい)… この研究所の中には、今、あの地軍隊(デス・フェニックス)の兵士や、白衣を着た科学者が7:3の割合で並んでいる。 「ガッハッハッハ!Drハカセよ、ついに王族の翼を持ってきたぞ…ついにこれで…クックック...ガッハッハッハ〜!!!」 中年男の声…パララ軍曹の声が研究所に響いた。(この時誰かが、「閣下、ちゃんと言って下さい」と言った) 「フォッフォッフォ…ご苦労じゃったぞ、閣下。これでこやつの心臓部分が完成する。あと数日でこやつは完全体と成るのじゃぁ!!!」 パララよりも老けた…もしかするとパララの歳の2倍は有りそうな年齢の老人…Dr博士が大声を出した。 「クックック、そしてこの数日間、S.P.E(アイツ等)に見つからない様にする作戦を考えたぞ!題して…『この兵器の完成まで我々の本拠地で騒ぎを立て、逆にこの兵器を目立たせない用にするぜ!作戦』だ!!!」 「…」 「……」 一瞬…いや、1分ほどこの研究所が凍て付いた。そして、所々―― 「ヒソ(パララ閣下って、意外にこういうの苦手なんだな)ヒソ」 「ヒソ(もっと短く『兵器隠密作戦』みたいなので良いんじゃないか?しかもこの題名、10秒で考え付いたぞ)ヒソ」 「ヒソ(こんな事がS.P.Eにバレたら…)ヒソ」 ――兵士や科学者が1人1人は小さい声だが、あまりにも大勢が話していたので、研究所は大合唱に成ってしまった。 「……フォッフォッフォ、よろしい。大体の作戦の意味はよぉ分ったんで細かい説明は除いて欲しいのぉ。愚痴愚痴聞くのは、わしゃ好きじゃないのでな。ほれ閣下、作戦の件は全てお前さんに任せるぞ。ファッファッファ」 するとパララは無言で兵士を引き連れて外に出て行った。
二
この会議から3時間後・・・まだ日が登るか登らないか微妙な時、鳥人王国中心塔・ソフィヤの部屋 「オイ…サフィア、起きろ!」 誰かがサフィヤの耳元で呟いている。 「ふぁ?ま、まだ夜じゃないんですか?暗いでしょお〜」 「言っただろ?昨日、明日は早いと。それに救世主のお前の実力の拝見したいからな」 「そ、それでも未だ夜じゃ…」 「我々にはこれが朝なのだ。鳥は早起きだからな」 「……」 「では以降か。顔は右に曲がってすぐの『洗面の畳(シャレ?)』で洗いなさい。私は訓練の部屋で待っているぞ」 「ハ〜イ」 サフィアは、眠そうな目を擦ってふらふらと洗面の畳へ行き、またフラフラと訓練の部屋へ行った。
三
訓練の畳。この部屋は、主にS.P.Eが訓練するための部屋で王族ノ間の地下…鳥人王国中心塔の500階に有り、その階の全面積を締めている。その広さ約18q²、相当な広さだが、4次元空間(S.P.Sから送られたもの)には入れば迷って飢え死になる事もあるが、無限なる戦いを繰り広げられる。何も装備していない人も此処で武具、武器を借りられ、お試しとして使うことが出来る。 ここでまず、サフィアと隊長は、体を温めるために部屋の中でジョギングとストレッチ、ダッシュをやった。夏(現在6/21)と言うこともあり、体はすぐ温かくなった。 「よし、お前の武器は…その剣とトライブレスだから此処の武器は借り無くて良いな。では'ちょっとした'腕試しにこの兵士と戦ってもらうぞ」 そういうと、いつの間にかサフィアの四方八方に同じ仮面をつけた兵士が何十、何百…もしかしたら何千もいるかも知れない。それに対抗するのはサフィア唯一人。隊長は何故か何処にも居ない。 <ま、負ける…>そうサフィアは思った。しかし――― 「サフィア、その気持ちじゃ駄目だ。今回は腕試しだ。死んでも良いから自信を持て!」 何故か隊長の声が聞こえた。隊長の姿は見えないが確かに答えた。まるでサフィアの思っていることが聞こえた様だ。そういえば隊長は『テレパシー』の持ち主だった事を思い出した。その時―― 「ウガァー!」と言う叫びを上げてサフィアに襲い掛かった。 「…クソっやるしか無いのか」 サフィアはバリアブレス(トライブレスの護を唱えた時のトライブレスの名前他に風はフーリブレス、超はサイコブレス)を出し、斬り掛けた仮面の兵士を素早く斬ったが、このときサフィアは罪悪感が有った。 殺気に満ちた2つの眼が、仮面を通してサフィアに突き刺さっているのに…。 何時間経っただろうか、「ハグォアー!!!」と言う仮面兵士の雄叫びが上がった。 ―――ビュン…と言うフェニックソードを振った音とほぼ同時に「ブシュッ…ボェッ」と言うなんかの物体が飛び散り得体の知れない物が吐き出てくる音 一人…2人と兵士を斬り付け、超・SKファイヤーで燃やしても全く仮面兵士は減らない。むしろ増えている様に思える。 サフィアは、ボヤッと隊長の言った言葉を思い出した。 <死んでも良いから自信を持て>…死んでも…なんで死んでも良いんだ?S.P.Eに入隊したばっかなのに…と心で呟いた。 そんな事を考えていた時、後ろからさっき斬った血だらけの下半身の無い仮面兵士が最後の力を振り絞ってサフィア向かって銃で心臓を打ち抜かれた。サフィアが打ち抜かれた反動で小さく『ガハッ』と声を出した。 <や、やられた…死んでしまったのか…そうしたらこの小説終わりじゃないか…ってか地球のために俺は役立ったのか?…ああ、母さん…は居ないか…>と、サフィアは思った。 そして、自分の心臓辺りを触って<心臓…無く成ってるよな…ん?あれ?…血が…出てない!?元通りだ!立てる!歩ける!何で!?>と思った! サフィアは恐る恐る目を開けた。其処にはあの兵士は居なく、代わりに隊長やS.P.Eの皆が立っていた。(この時サフィアは、いつの間にこんな時が過ぎていたのか…と、驚いた)そして隊長が言った。 「ハッハッハ。サフィアよ、上出来だ。君は今まで『超立体ホログラム』で創られた兵士と戦っていたのだ。だから銃で撃たれても、たとえ刀で八つ裂きにされても傷一つ付かない。良い訓練となるのだ。これは600年前に造られ、あの戦争でも役立った物だよただし、今では平和的に使われているがな」 サフィアは、皆から『ドッキリ〜!』と遊ばれたかと思ってしまうと腹が立ったが、その事が疑問に思った。 「隊長、何でこんな事が'ちょっとした'腕試しなんですか?」 「それはだな、これが入隊試験だと言うことを隠すためだ」 「入隊試験?もうオレ入隊してるんじゃ…」 「昨日は入隊前夜を扼して入隊といったのだ」 「そ、そうなんですか…で、俺は入隊したんですか?」 「ウム、入隊合格持久時間は30分だ。入隊希望の出した者がこれをやると、9割の者が失格となり、その中の5割が10分以下で終わる。そしてサフィアは…」 サフィアがゴクリと生唾を飲んだ。 「おめでとうサフィア。お前の持久時間は1時間34分だ。この記録は初挑戦では最長だろう。この時間はS.P.E十階級の下から7番目の準士長に値するな。よってお前には下から8番目、副隊長の一回級下の軍士長にいたす」 その瞬間、訓練の畳に居たほぼ全員から歓声が沸いた。サフィアは嬉しさのあまり… 「…あ、ああ、有難う御座いますっ隊長!このご恩は一生忘れません!!!」と叫んでしまった。隊長は― 「敬語は謹んで結構だぞ」と、笑いながら言った。
四
その日の夜だった。これから始まる全ての幕開けは…。 オーマン台国 アラビア砂漠 某所建物 ここに地軍隊のほぼ全員が居る。 「ウオッホン!エーこれから、『この兵士の……完成まで…えーっと、何だったっけな?』作戦を実行する!」 「………ワー」 「……オー」 「…えーい!心がこもっていない!…まあ良い、今日我輩が1日潰して探した'こういう事'のスペシャリスト、ポペマー!」 パララが叫ぶと、彼の後ろにあった扉が開き、ゆうに1mを越す細長い人が現れた。意外にカッコイイ。 が― 「ハーハー、はーく(早く)つーかえたい!(捕まえたい!)だーかさ〜ん、今行くよ〜(誰かさん今行くよ」 「………」 一瞬…いや、『この兵器…するぜ!作戦』の時の2、3倍この建物が寒く、長く凍て付いた。そして、所々―― 「ヒソ(アイツ、明らかにヤバいよな)ヒソ」 「ヒソ(あの喋り方、絶対おかしいって!)ヒソ」 「ヒソ(幼稚園も行って無さそうだな)ヒソ」 「ヒソ(なんかアイツの周りから独特のオーラが…)ヒソ」 「ヒソ(キモイ)ヒソ」 兵士達の言う通りである。顔はカッコイイが何故か手からはロープらしき物体がウネウネしているし、口からは一筋の涎が垂れている。極めつけは頭にシャンプーハットっぽい被り物をしている。どっから見ても変人でしか思えない。 「こんな奴だが、手からロープ―しかも無限に伸び続け、更にロープの先端にはカメラが付いていると言う物凄い能力を持っている。まあ仲良くやってくれ。よし、ポペマー!S.P.Eの誰かをさらってやれ!」 「ハーハーハーハーハーハーハー」 「ヒソ(こんな奴に任せて良いのか!?)ヒソ」 「ウルサ〜〜〜イ!死刑だ!皆!皆々ッ!!!」
五
鳥人王国中心塔 アナの部屋付近の廊下 「今日の訓練、いつもより相当厳しかったですね。ソフィヤ」 「そうだったねぇ〜アナちゃん。もう私クタクタ〜」 アナとソフィヤが話しながら歩いている。そこに― 「ハーハーハーハーハーハーハー」と言う声…いや、音が聞こえた。 「あ、アナ?何か言った?」 「そ、ソフィヤこそ…変な声出さないで下さい」 「ハーハーハーみーつけた!」 ソフィヤがその音源を捜すと、それは窓ガラスを挟んだ外側にある綱の様な物だった。 実はこれ、ポペマーのロープなのだ。パララが言ったとおり、ロープにはカメラが有り、無限に伸び続ける。ポペマー自身は地上の何処かに居る。まさに安全かつ正確にターゲットを誘拐できるのだ。 そして、ポペマーのロープは窓ガラスを突き破り、アナとソフィヤを縄で縛り付けるように巻きついた。 「キャァァァァァァァァアァァアアアァァァァァ!!!」 2人の悲鳴は、だんだん遠ざかっていった。
六
少し経って… 「隊長しゃん!隊長しゃん!」とリィナは言いながら王の畳の扉を押し開けた。 隊長は寝てたらしく、片目が寝ている。 「どうした!こんな真夜中に…新しい設計紙が欲しいのか?」と隊長が寝ぼけて言った。 「実はお小遣い使いすぎて…って、違いますッ!ソ、ソフィヤしゃんとアナしゃんが…」 「何!誘拐されたらしい!?この塔はセキュルティーバリアで守られているのに…前代未聞だ!…よし、バネッスに伝えろ!鳥人王国(バーダーオウコク)に緊急封鎖線を張れ!まだ誘拐犯が居るも知れない。あと住民にも、変な奴が居なかったか調べろ!」 隊長が珍しくピリピリしている。リィナも勘付いて。 「ハ…ハイッ」と短く答え、急いでバネッスに伝えに行った。
調査は昼間で掛かった。目撃証言はほとんど無かった。が― 「変な細長い物の先に人らしき者が付いている物が地上から伸びていた」と言う不思議な証言が2・3件あった。 情報収集が終わったS.P.Eはすぐに緊急会議が開かれた。 ―――隊長、やはりその『細長い物』が2人を誘拐したんじゃ…」誰かが言った。 「ウム…それしかないのか。しかしそれが何処に行ったのか分からないから手も足も出ないんだよ」隊長が悔しそうに行った。 暫く沈黙した。皆、悔しい様な、悲しい様な顔をしている。 その時、サフィアが閃いた様に言った。 「そうだ!隊長!テレパシーが有ります!テレパシーを行って、2人にどんな所かを教えて貰えばかなり絞れるはずです!」 S.P.E兵の1/3が<オオー>と言う歓声が起こった。しかし、後の2/3はさっきと同じ顔をしている。…隊長も。 「…残念だがサフィア、テレパシーはラジオみたいにチューナー、つまり相手の場所が分らないと通じないのだよ」と隊長が代表で言った。さっきの2/3は、テレパシー持っている人である。 残りの1/3も、<ハァ〜>と言うため息が上がった。 サフィアは諦めずに反論した。 「なら…なら!あっちの2人からこっちに送られて来るのを待っていれば良いんじゃないんですか!」 「確かに」と言う同感の声が聞こえた。 「問題はいつ来るかだな。しかし、今はこれしか出来なさそうだな。よし皆、私が2人のテレパシーをキャッチしたらすぐ知らせる。すぐ出動できるように待機してなさい」 「了解!!!」
六
数時間後…隊長は王の畳でずっと考えていた。何故2人が誘拐されたのか、脅迫状も無く、目的も分らない。 その時― <お…お父…さん> 「ソ、ソフィヤ!!!<大丈夫か!?怪我は無いのか?>」 <うん…大丈夫だよ。アナちゃんも平気だよ> <そうか…良かった。ところで今、どこら辺に居るか分るか?> <場所?う〜ん、窓が小さすぎてよく見えないけど、この部屋は今日が当たっているから西(現在6/22 4:36)側に位置していて、高さは…だいぶ高そうね。数10階はある建物の中に閉じ込められてる。地面は黄色でとっても暑いくて乾燥してる。この位かな?> 「<ありがとう。すぐ助けに行くぞ>…よし、場所の特定だ」 隊長は立体地図を広げ、ソフィヤの言った所に最も会う建物を探した。すると3つの候補が挙がった。 チュイスタンにある『ヒマヤラ砲台』。あの戦争時、この付近の国、オスマン中立国民主義王国の首都、ランマを護る為に立てられた世界最強の砲台でエベレストの1/500の大きさ(17.696m)で周りには唯一チュイスタンで草木が無いエリアだ。 次にオーマン大国の『地軍隊(デス・フェニックス)本拠地』。アラビア砂漠のど真ん中に位置する。勿論砂だけだ。そして高さは15mとヒマラヤ砲台には負けるが高いと言うこともあっている。今の所、地球で一番強い軍隊である。 最後にアクアン・フォースと言う海底の国の首都、キプロスにある軍隊の基地、『カイティ・ダム』この基地は海上50m、海底はなんと1200m合わせる(1250m)と世界で2番目の大きさになる。(1位は鳥人王国中心塔)海面付近には四国の半分ほどの面積の平地と成っていて、其処に軍艦や戦闘機を止めておく、それに敵の軍艦からの攻撃も本拠地への被弾は防げる。 この3つである。 「この中のどれかか…この中で地面が黄色で暑いくて乾燥してる所は…」 最後、何も答えずに隊長は『放送ノ畳』へ行き、S.P.E全員に伝えた。 「S.P.Eの皆に連絡する。2人の居る場所が特定出来た。場所は『オーマン台国、アラビア砂漠、地軍隊本拠地』だ!繰り返す。今……以上だ。あとサフィア、お前だけ別行動だ。お前は地底大陸へ行け」 「な、何だって!?地底大陸?聞いたこと無いですよ!」 サフィアは隊長が言ったことが流れていたスピーカーに向かって叫んだ。 そして、その叫びが放送ノ畳に伝わったのか(きっと偶然だが)隊長がスピーカーを伝えて言った。 「サフィア、手短に言おう。地底大陸はヒマヤラ砲台の最北端の砲台から数えて2番目の砲台のすぐ近くの底無し沼付近を探せば入り口が有る。地底大陸に入ったら『ロッジャー』と言う人を探せ。地底の人に『ブーメランのロッジャー』は居ませんか?といえば誰かが教えてくれるだろう。急げ!2人を救うにはロッジャーが必要なんだ!」 「ハ…ハイ!」 サフィアはスピーカーに向かってそう言い、すぐにS.P.Eノ畳の裏口から屋上へ出て、トライブレスにフーリの呪文をかけ、それに乗ってチュイスタン…西へ飛び始めた。 同じく隊長を先頭にS.P.Eはサフィアの逆方向の地軍隊本拠地へ飛び始めた。 …そして、その行動を見ている男達がいた。 「クックック、馬鹿め、我輩が見ている事も知らずにノコノコ行きやがったな。あとで全員打ち落としてやるわい!ガハハハハハ!」 パララ軍曹と(愉快な)仲間達である。 そして、(愉快な)仲間達の1人が言った。 「閣下、1人だけ違う方向に行くものがいます!」 「な、何!?」 パララは双眼鏡で見てみた。そしてたまげた。 「な・・・あの小僧がdjわい(笑)S.P.Eに入ったのか何か怪しいな…皆のもの!追えぇい!」 実は、この決断のおかげでサフィアの新しい仲間が増える事と成る。
七
隊長らS.P.E隊は地軍隊本拠地から数10q離れた所で着地した。 「久しぶりだな…よし、ここからは体制を低くして進むか」 勿論敵に気付かれない為である。地軍隊本拠地には無数のレーザー砲台(この時でもまだレーザー技術は最新鋭である)があり、これが一度火を吹くとS.P.Eでも簡単に近寄ることが出来ずに、最悪の場合人質の2人が…と言うことに成ってしまう。だからこれはとても危険なミッションなのだ。 そして、本拠地の入口まであと100mほどに成った時、隊長は砲撃の合図を出した。 敵はまだ気付いていない。 ―ドガーン!…S.P.E隊の小型大砲の火が吹き、見事先制攻撃に成功した。 「ウワァ!い、行き成りの敵襲です!ウグ!ヤ、ヤラレタ〜」 と地軍隊兵の哀れな声が聞こえたが一瞬のうちにS.P.E隊はこの基地の中に潜入してしまったのだ。 「皆のもの2人を速攻で救い出すぞ!」 「了解!(ラジャー!)」
その頃、サフィアはあのヒマヤラ砲台の最北端の砲台から数えて2番目の砲台のすぐ近くの底無し沼付近に着いた。 「地底大陸って言う位だからやっぱ地面の底だよな…ん?」 サフィアは、ある者を発見してしまった。 「ゴソ(い、痛ぇよ!もっと離れろよ)ゴソ」 「モゾ(そしたら閣下にぶつかっちゃうよ〜)モゾ」 「ガサ(ウルサ〜イ!静かにしなきゃ小僧にバレちまうよ!)ガサ」 なんと、超バレバレなカムフラージュをしているパララと(愉快な)仲間達が沼を挟んだ向こう側にガサガサと動いている。 「…とりあえず、逃げようか」 サフィアが後ろを向いた瞬間― 「ガサ(ほら!バレちまったぞ)ガサ!!!おおっと!小僧、逃がすかぁ〜!Drハカセ発明品124、ペタリガンだ!喰らえぇぇい」 ペタリガンとは、見た目は普通の鉄砲だが、撃つと弾ではなく先端に鉤爪の様な物が付いている良く伸びる紐らしき物が出てくる。その紐は壁や天井などに張り付き、其処まで移動することが出来る。 また張り付いた物が自分より軽い物だと、その張り付いた物が何故か自分の方へ来ると言う便利な道具だ。 しかし、今はパララがそれを持っている。もしサフィアがパララの方へ言ってしまったら…間違い無く殺されてしまう。 <シュルルル…ペタッ>ついにサフィアの背中に鉤爪が刺さってしまった。 サフィアは引っ張られる直前に手元にあった小さな笹の幹に必死にしがみ付いた。笹、サフィア、ペタリガン、パララの順で地面とほぼ一直線と成っている。 「閣下、今のうちにこいつの息の根を止めた方が良いでしょうか?」 と、パララの(愉快な)仲間の1人が零座式鉄砲…を構えて言った。 「いや、まだだ、後でジワジワ痛め死にした方が楽しいだろ?」 とても不気味な話をしている。少し前まで『ヘリム』でプカプカ浮いていたのに…。 この体制から数分が経った。サフィアの体力も限界に近づいた頃、『奇跡』と言う事が起こった。何とパララが手を離したのだ。 ―と言うより誰かが手を離させた。サフィアには良く見えなかったが…。 「ギャァァアァァ!!!手ガァァ!手ガァアァァ!!!」 「閣下!大丈夫ですか!?だ、誰だ!閣下の手を銃で撃ったのは!」 「お、落ち着け。この傷を見れば分る。この傷から見ると最低でも俺達じゃない。穴の空き方が旧式の弾式銃だし、高い所から撃たれてる」 「ア〜ア〜ア〜!!!ヘルプ〜!閣下ぁぁぁ!」 兵たちはパニックに陥った。サフィアはこう話している内に沼に落ちて、沈んでいった。 「…(何も出来ない…この沼の中で、俺は浮くことも沈むことも出来ない…ただゆっくりこの沼に身を任せるしか無いのか…今度こそ…この小説が終わ― ここでサフィアは気を失った…。
八
その頃、隊長は基地の中の1階、大広間で地軍と戦っていた。 「SK、サンダー!」隊長が唱えた。 黄色い稲妻が地軍の兵をランダムに砲撃している。当たった兵は一瞬で動かなくなった。 「フウ、最近覚えたSKサンダー。意外に使い辛いな…見方に当たりそうだ。おっと、ブルースカイ家の秘刀・針剣(ハリケーン)の力を見せてやるか」 針剣は二刀流の刀で、刀の力が上達すればするほどそれに応える刀で、最上級に成ると、刀を抜いた瞬間周りにいる'敵'だけを吹っ飛ばすと言う神秘的な刀だ。 「これを完全にマスターするまで5年は掛ったな。昔は味方も吹っ飛ばしたりしてな…よし、一気に決めるぞ。必殺『イアイギリ』!!」 この必殺技は、前方をほぼ車と同じ速さで斬り付ける。鳥人ならではの攻撃である。この攻撃には最強地軍隊もその場を引いた。それを見た隊長は― 「よし、次の階へ行くぞ」 とだけ言った。しかし、心の中ではサフィアを心配していた。
…ハイ、2話よりは平気ですが微妙な終わり方です。 近カインサフィアは約2回ほどこれで小説終わるのか!?って言ってたような。 あ〜あ、サフィアはどうなるんでしょうかねぇ…。気になるな(^^; 今回は…年表っぽい物でも書きますかね。 この年表はフィクション(この小説も)です。絶対信じないで下さい。 えーまず○○社会から行きますか。(封建社会や古代社会など) この小説の中の歴史の教科書で言う2005年は乱戦社会と言い、2つの世界大戦が有った社会として書かれています。 2010年…もうすぐだなぁ、それから高度成長社会と言い、空飛ぶ車やドラ○もんが登場します。平和な社会。 2400年程から高度戦闘社会と言って、↑で造られた者なんかを兵器にして戦争をし、また世界大戦をする社会です。 人間はアホなもんで悪い記憶はすぐ忘れてしまう。なので2450年位に滅亡危機社会に訪れます。天然資源が全て無くなり、地球の大変動が起こり、飢えや災害によって命が無くなって行きます。 それでも生き残った人は、今度こそ平和な社会を築こうと2750年くらいから安全社会に訪れます。この社会で、人口も増え、新しい燃料を発見し、安定した社会となります。 しかし、それでも心配な人間は2800年に世界に3つの平和な同盟を造った。三同盟社会の幕開けです。 2870年平和な社会もまた崩れ始めた。その同盟の中の2同盟が冷戦…4次世界大戦となります。この冷戦社会が発展して、あの戦争と成ってしまうのです。 3000年、超科学戦争社会。ついにレーザー銃が作られ、更に世界各地で戦争が起こります。そして3200年、第五次世界大戦(その内この事も小説として書いて見たい)が勃発し、U―Puが作られ、今に至っています。 ついでにこの小説の現在…3459/6/21も超科学戦争社会です。
ヤベェ、本編書くよりこれ書くほうが疲れた。 あ、次回は『戦友』と言う題で書くつもりです。題の通り戦争中に仲間を見つけます。お楽しみに〜!! 約9,812字だった。
目が疲れた。
|
|