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WISHES to The WORLD〜星に願いを〜上巻 作者:キラ

最終回   第9話 〜星に願いを〜
9話

始めに
最終回…キタ――(゚∀゚)――!!!
ダレカサンタイ━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━ホ!!!  ドカ!(何かが頭に当たった音)
スイマセン_| ̄|○
えーっと?そうだ!サフィアが死ん(強制終了
サフィアVSネオンの決着はどうなったか?次の作品はどうなるのか?
全てはこれを見れば分かるかな…_| ̄|○

                                 一

 あらすじ…サフィアとネオンの決闘はネオンの一方的な攻撃により、サフィアの意識はもうろうとしている。
その時、ネオンの必殺技、サンダーラッシュを繰り出した。
サンダーラッシュとは、ネオンの槍の穂先を下に向け、一気に急降下する…とても危険だが破壊的な技である。
そして、その技でサフィアとネオンがぶつかった瞬間、砂ぼこりが舞い、2人の姿が見えなくなった。
 「サフィアが…負けた?」ロッジャーが呆然と言った。
その時、その砂ぼこりの中から『バシン』と言う音が聞こえた。
「な、何の音だ?」
そして、砂ぼこりの中から――ネオン…がサフィアに背負われて出てきた。
その瞬間とてつもなく大きな歓声があがった。
その中でロッジャーがサフィアだけに聞こえるように小声で言った。(大声をださないと聞こえないが)
「全く…ヒヤヒヤしたじゃんかよ!」
「ゴメンな。ビームソードを使うとは思わなかったから手こずったよ。それに峰打ちの呪文が解かれている事もな」
「フウ…で、何で勝てたの?あんな状況で勝つとは思えないよ」
「そうよ」
審判だったソフィヤが言った。どうもロッジャーの声が大き過ぎたらしい。
「あの不利な状況で…私の方向からでも見えなかったわ」
「実はな…」
ここで話は前話の最後の場面に変わります。

                                 二

 ネオンがサンダーラッシュの構えをした時… 
「サンダーラァァァッシュ」
「クソ…!そうだ、バリアブレスを身代わりにして…1m後退!」
ヒュウゥゥ―――ドコ―ン……
「か…勝ったわ…サフィアはんに勝ったわあぁぁ!!!」
「残念だが…」
「ん?…ヒッ!ぼ、亡霊や!サフィアはん殺してもうた!」
「亡霊じゃない。下を見ろ。下」
ネオンは下を向いた。そこには土星の様なマークが付いてあるバリアブレスしかなかった。
「これで分かったろ?さ、続行だ。そっちからどうぞ。俺はフェアプレーが好きなんだよ」
サフィアはネオンの言葉を真似した。
「何お…う、腕がしびれて…動かない!」
「10mの高さから急降下したんだ…無理は無い。じゃ、俺が先にやるぜ…横斬り!」
「ヒイイイィィィィィィ!!!」
―――バシン
「う…バ、バシン?」
「そうだ。これが本物の峰打ち、この剣の面で叩いたから死にはしないな」

                                 三

 ここで現在に戻します。
いつの間にかサフィアの周りには群衆が集まっていた。どうやらサフィアの声がロッジャーの数倍大きかったらしい。
「…って事なんだよ」
と、サフィアの大演説が終わった。また歓声があがった。
「す…凄ぇ、凄ぇだぁ!ノーベル平和…」
スーが興奮している。逆転的な話を聞くとピーストマスターの血が騒ぐらしい。
ドカ!と言う音と共にスーが倒れた。あまりにも行き過ぎたためロッジャーがブーメランで頭を叩いたらしい。
「…とにかく凄いわ!サフィア!」ソフィヤが言った。
その時、ネオンがムクリと起き上がった。いきなり辺りがシーンとした。
「気…気が付いた…」
みんな少しずつ後ずさりしている。まるで殺人犯が前にいるようだ。
「いやー…やっぱサフィアはんは強いわぁ〜。…せや、ワイが負けたらご自由に処分する約束やな」
このとき、周りの人々は「退職!退職!」と言うブーイングが起こった。
「分かった」
周りから歓声があがった。
「ネオンは…そのまま軍士長にとどまると決めた。それが君の処分さ」
「……」
「・・・・・・」
この判決(?)に辺りはシーンとなった。
誰かが言った。
「隊長!コイツは隊長の左腕と脚に重症を負わせたんだ!」
「そうだ!峰打ちの呪文を解いてデンジャラスな闘いにさせたんだ!」
「こんなやつ、辞めるどころか牢獄行きだな。俺の場合は」
「ブ〜ブ〜」
またブーイングが起こった。そして、サフィアも怒った。
「静まれ!静まれ!良いか?確かにネオンは俺に怪我を負わせた。だが、本当の戦いでみねうちの呪文をかける者はまずいない。そうだろ?ソフィヤ」
「え!…そう…よね…」ソフィヤは焦りながら言った。
サフィアが続ける。
「そうだろ?みんな。…俺はむしろ本番に近づけるためにみね打ちの呪文無しでこれをやろうと思った。だが、それはあまりにも危険だと異議を唱えたのは誰だ?」
みんな黙りこんだ。数秒後、1人の手が挙がった。
――ネオンだ。
みんな彼を見て目を丸くしている。
「そうだ。ネオンなのだ」
「で、でも…なんでそのネオンが峰うちの呪文を解いたのは?矛盾してるよ」
「いいや、矛盾なんてしてないさ。ネオンは俺のために峰打ちのじゅもんを解いたのだ。分かるか?ネオンは俺が峰打ちの呪文無しで戦いたかったからだよ。全く、ネオンは優しい!」
サフィアがネオンをほめた。ネオンはやや顔が赤くなった。
「そしてネオンは『優しい隊長や。あんさんなら一生ついて行くで』と言ってた。更にみんな、ネオンの戦いっぷり、見たろ?こんな強い奴を辞めさせるなんて俺にはできないな」
「…確かに、隊長の言う通りだ」
「よく考えればそうだな」
「ちっとも矛盾なんかしてねえや」
SPEの大半は同情してくれたようだ。
「ネオン」ロッジャーが呼んだ。
「君は…凄いじゃん。表だけじゃなく、裏側もしっかりしているじゃん。階級は下だけど…み、見習う…じゃんよ!」
「あ、ありがとな…あ、永久無兵の事…忘れといてな」
「分かってるじゃん!これからも頑張ろう!」
「サフィアはん」今度はネオンが呼んだ。
「ワイ、ほんまに…ほんまに一生サフィアはんについて行くで!」
まさにこのシーンは『た…隊長は優しすぎるぜ!泣ける!』の一言だろう。

                                 四

―――そして、新たな冒険が始まる―――
 修行終了…7月12日 午後9時30分 飲・食ノ畳
「いやー疲れたな〜」サフィアの疲れた声が出た。
それに対して「スケジュールを立てたサフィアが言うなよ!」とロッジャーがつっこんだ。
「良いじゃないか。息抜きは大事なんだぞ!…そうだ、スー…入隊おめでとう!」
「ありがとぉ」
「ネオン、ナイスバトル!楽しかったぜ」
「ワイもおもろかったわ。センキュー」
「さてさて、今日は早めに寝―――
「た…隊長!大変です!」SPE見張り兵が叫んだ。
「うわ!ど、どうしたんだ!?」
「そそ空から…い、隕石があぁぁ!!!」
「何!…隕石破壊衛星はどうしたんだ?」
「それが…反応しないんですよ!とにかく衝突地点は今立ち入り禁止にさせておきました。予想では1時間後に鳥人王国・貿易島・飛行滑走路周囲100mに落ちるはずです。」
貿易等とは、鳥人王国の中のエベレストランドの周囲をぐるぐる回っている小さな浮島で、高層ビルが集まり、主にエベレスト米を輸出、日用用品などを輸入している。滑走路は貿易島を1/4にするようにひかれている。
サフィアは急いで放送ノ畳へ行き、SPE守護部隊(主に防御を専門とするSPEの役場。司令官はアナ。他の役場は総合、先頭、偵察、建造部隊などがある。)とロッジャーに出動命令を出した。

                                 五

 鳥人王国 貿易島 飛行滑走路 隕石衝突予想時刻まであと30分
「よし、全員確認した。今からこの滑走路に強力なシールドをはる。詳しくはアナから言ってくれ」
「はい…まず、シールドをはるにいたって、私達全てのシールドを重ね丈夫にします。それをするにはみんな一人一人の力を完全に合わせなければなりません…」
アナの説明は5分ほどかかった。守護部隊はいっせいにシールドをはりつけ始めた。
サフィアはポツンと独りだけになったロッジャーに指令を与えた。
「ロッジャー、お前のゴーグル…ズーム機能があるって言ってたよな」
「ああ、そうじゃんよ」
「それとV字ブーメランを使って空を旋回し、そのゴーグルで少しでも隕石の影が見つかったら即合図用ミサイルで知らせてくれ!」
「分かった」
 隕石衝突予想時刻まで15分前
「シールド装着完了しました」
アナが言った瞬間、上空に花火…ロッジャーの合図が出た。
「予想より早かったな…全員、退避!」
SPE守護部隊は貿易島の裏側まで飛んで逃げた。
「見ろ!アレだ!」ちらちら滑走路を見ていたニシャーンが言った。
ほとんどの人は奥に隠れた。数人の人はまだ様子を見ている。
ギュイイイィィィィン―――――――
ものすごいスピードで隕石が落ちてくる…
キイイィィィィィン――――――――
音が少し穏やかになった様に聞こえた…
ヒイィィ…イィィィン―――――――
…気のせいかスピードが落ちている様だ
フウゥゥゥ…コト…
ついに隕石…いや、隕石と言うより近くから見るとまるで巨大な水晶の様にキラキラと輝いている美しい物がほとんど音のなく衝突…いや、着地した。
これを見て、数人の命知らずがこの巨大な水晶の方に行った
この巨大な水晶の様な物の側面が開いた。中から――
――宇宙人…だと思ったがネズミだった。
ネズミと言っても2足歩行で身長はロッジャーより少し小さい位だ。なんと言ってもこのねずみの様な生物のトレードマークはグルグル模様がついたメガネとだぶだぶの白衣だろう。いかにも天才と思ってしまう。
「ネ…ネズミ?」
ついに誰かが言ってしまった。この地球外生命物体に向かって伝わる分けないが絶対に言ってはいけない事を言ってしまった。
こんなことで宇宙戦争になってしまったら宇宙の笑い者である。
「………」
宇宙人は何も言わない。言わないからこそSPE全体は硬直した。そして一瞬変な言葉を話したら大声でトルコ語(この小説では地球の標準語)を話してきた。
「何ですと!あっしがネズミだと言った奴は!」
「う、うわ!う、宇宙人が…」
「トルコ語を…」
「しゃべったぁぁぁ!!!」
この宇宙人の星の科学はとても発達していて、万能な翻訳機を持っているらしい。
今度、この宇宙人はロッジャーの方に目をやった。ロッジャーはややたじろいだ。
宇宙人はロッジャーを隅々まで目をやって言った。
「ム…背の低い…妖精だな?」
「は、はあ…そうだけど?」
「あ、いい遅れました。あっし、マスーDrと言うッス。アンタとは気があいそッス。何で友情の証、腕時計型超小型立体通信機…‘パーソナル・ソルド・テレフォン’をやるッス。この世で2つだけッスよ。持ってる人は」
腕時計型超小型立体通信機…パーソナル・ソルド・テレフォンとは、大体分かると思うが、腕時計にテレビ電話を立体化した物を合体したような物だ。
通信のほか、相手のデータを読み取り、伝えたり、どんな星に行ってもズレない時計と方位磁石、テレビ、送受信機なんかも搭載している。
やはりDrのいる星は科学が進んでいるのだろう。
「あ、ありがとう!」
今思ったがこの星の人は凶暴では無いらしい。みんな安心している。
「さて、あっしがここに来た理由は1つッス。あっしの星…フェリスターが今、DDDと言う悪の組織の手に落ちてるっす。星の皆のため、このシャスナの親、フェリ王女王陛下のためにも…」
「シャスナ?シャスナって誰?君は一人だけに見えるけど…」
もしかしてDrの星の科学で透明人間になってるのか?
「そうッス!よく気付いたッスね。シャスナは今この宇宙船クリスタル号の中で寝てるッス。今起こしてくるッス」
そうマスーが言うと宇宙船の中に入った。
皆はシャスナの姿を想像した。
ネズミ…
白衣…
男?
女?
カッコイイかな?
カワイイかな?
意外にブスだったり…
いろいろ想像しているうちにシャスナが出てきた。
皆は口をあんぐりとあけた。誰がこんな姿を想像できるだろうか…。
一目見てまずマスーとはかけ離れている。ただし背は同じ位だ。一瞬空想上のあの妖精と重なった。
背中には澄んだ羽が2枚、目も青く澄んでいる。髪には頭と比べると大きいがやはり小さいリボンが1つ付いてある。歳は12、3歳だろう。
「さあ皆さん、この方があっしらの星の姫様ッスよ。そうそう、聞いた所によるとあなた達は人を助ける事が仕事なんでしょう?」
「ねぇ、ここはどこ?私達もとうとう捕まっちゃったの?」
シャスナが寝ぼけまなこで言った。
「お嬢、捕まってないッス。この方達はフェリスターを救ってくれるッスよ!」
「本当に!!」
「ま、まだ言ってない――
「救って!!!みます!!!!!!!!!!!」
ロッジャーがまるでスーパーマンのようなノリで引き受けてしまった。
そのロッジャーの目はシャスナだけに集中している。
「…ロ、ロッジャー!頼むよ!そしたらまだ遠征軍を編成しなきゃならないじゃんか!全く…」
「え、サフィア…もしかして引き受けるの?どんな星に行くか分からないのよ!それに…地球外の任務なんて…初めてだよぅ」
ソフィアが言ってる間にもサフィアは鳥人王国中心塔に行ってしまった。

                                 五

 数十分後、サフィアは空港に戻ってきた。数百のSPE兵も引きいれている。
「お待たせ!今から遠征軍隊員を発表する。隊長…俺―――
――副隊長=司令官発表…総合ソフィア・ブルースカイ、先頭ロッジャー・メイト、守護テルル・アナン、偵察グリーン・ヴァース――
――軍士長発表。総合モルス・シクナル、ヴェノアjr、先頭ネオン・キーガス、数・禰絆、守護ニシャーン・ブドー、偵察サーチjr――
――準士長発表――分長発表――兵長発表――兵強発表――
――中兵発表――新兵発表――無兵発表――以上だ。全員、全力で戦う様に!」
「ラジャー!」
「終わったッスね。行くッスよ〜」
マスーは宇宙船に乗り込んでエンジンを起動させた。
選ばれたSPE兵もぞろぞろと乗り込んでいく。意外にこの宇宙船はたくさんの人を乗船できるらしい。
「あの…私は…」
シャスナが心配そうにサフィアに言った。どうも歳より幼そうである。
「怖いのかい?」
「うん…お母様やお父様が…殺されちゃってたら…どうするの?フェリスターが…無くなってたらどうするの?」
「じゃあ逆にお母さんやお父さんが生きてたらどうするの?君がいなかったら心配するよ」
「う〜ん…」
「どうする?」
「こ、怖いけど…行く!」
「よし!いい子だ。じゃ、乗ろうか」
 「みんな入ったッスね!じゃあ発射するッス!」

 サフィアたちはシャスナとマスーDrの母星、フェリスターへ行くことになる。
しかしそこは、あの時よりもずっとずっと悲惨な星になっていたとはこの宇宙船に乗っている人たちには知るはずが無いだろう。
シャスナはフェリスターがある方向を向いてこういいました。
「きっと…平和だった時の星になってるよね…
                      ウィシュズ トゥ ザ  ワールド
――――――――あの時の星で…WISHES to The WORLD〜星に願いを〜―――――――――


この物語は

 生きる
        死ぬ
   友情
          裏切り
    平和
           悲惨
      思い
             恋愛
       優しさ
              怒り
         別れ
                始まり
      そして、願いを込めて書きました。

アトガキ
               スリー  スターズ アンド ザ アース
自作は『他星』がテーマのTHREE STARS and the EARTH〜他星への進出〜を書くつもりですが次作を書く間に定期テストがあるのでかなり遅くなります。(原作全然書いてないし
なので更新は第2管理人のその他コーナーが中心になりそうですね。
それではサヨーナラー
  ドンガラガッシャーン(高い所から落ちた音

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Novel Editor by BS CGI Rental
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