25話 ソーラーの戦い鏖戦(オウセン)篇
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エーレは司令塔の窓から地球の方をじっと見つめた。 一見おかしい所は無い。 しかし、エーレは目を疑った。地球の衛星、月からもう一つの月がぬっと現れたのだ。 「なんだ?あれは…宇宙ステーション…?ク…俺達よりも一足先にDDDは地球に来てしまったのか…」エーレは舌打ちをした「ロッジャー…あの宇宙ステーションの詳細を伝えてくれ」 彼はロッジャーにマグカップをつきつけた。 「え…オイラ?…ああ、この戦闘用ハイテクゴーグルと腕時計式超小型立体通信機(『下準備』参照)…をつなげて音声説明付ホログラム装置であれを見るじゃんね。よし…と」 ロッジャーはつなげ終わると宇宙ステーションを見た。すると腕時計式超小型立体通信機からホログラムが出、音声が流れた。 『シュゾク..ウチューステーション.セイサン..DDD.ナマエ..スペース・ステーション.ヨウト..ウチュークーカン ノ チョーキョリユソウ.ソノタ...スウヒャクモノ レーザー ト パワーシールド サイコシールド スーパーシールド ソウビ』 数秒の沈黙が長く感じられた。このデータに狂いが無ければこの戦艦を完璧に地球に立ち入る事を許さない要塞と確実に宇宙ステーションから地球に大量のドロイドや兵士、これまた大量の兵器などを運ぶ事ができると言うこちらにとってはこれ以上ないほど不利な状況を作られたという事だ。 しかし、こちらにとっては一人でも多くの兵を地球にやらなければ地球の運命どころかS☆Pの運命までも危うくなるとエーレにはわかっていた。 彼は司令塔にあるマイクの前に立って言った。 「緊急司令!全員、戦闘配備につけ!敵はDDD。旗艦スペース・ステーションと中型戦闘機](クロス)・スペースファイター数百…いや、数千かもしれない。そのほか小型船が数百機。攻撃目標はスペース・ステーション。敵は手強いと予想されが、そいつを破壊しない限り我々はソーラーシステム第3惑星に行き着く事はできない。繰り返す…(中略)…みんな、健闘を祈る」 彼は息つぐ間も無くバリアルームに周波数をあわせた。 「こちら司令塔。守護長官、サイコシールド、パワーシールド共にMAXになっているか?」 “ハッ!防衛長殿。サイコシールドは完璧に設置済みです。全戦闘機が出撃完了次第パワーシールドの出力をMAXにし、完全なる護りを持つ戦艦になります” 「わかった。健闘を祈る」エーレはそう言い残すとマイクから離れた。 「あ…あのさ、防衛長」スーがもごもご言う「サイコシールドとパワーシールドの違いって何だァ?」 「ク…禰絆。そんな事も知らずにSPEにいたのか…。まあいい。簡単に教えてやるぜ。サイコ・シールドとは主にレーザーやビームなどのエネルギー攻撃から戦隊を守るのに使用する。パワー・シールドはミサイルや砲弾などの物理的な攻撃や流星や小惑星の衝突を防ぐ為にも使う。分かったか?」 エーレは苦笑しながら言った。 「あ、分かりました」スーが照れながら言った。 スーが笑っている間にもスピーカーから守護長官の声が流れた。 “こちら守護長官。防衛長殿、全戦闘機が出撃したので両シールドの出力を最大にしました” 「御苦労。引き続きシールドのコントロールと戦艦の命を頼むぞ」彼は期待を込めて言った「ク…じゃあ次は戦闘の指揮を執る」 エーレはマイクの前にでんと設置された大きなディスプレイを見た。そしてそれを見ながら下についているボタンをカタカタと押した。 するとディスプレイの画面が上下に2等分された。上の画像はソーラーシステムの地図に赤と青の大きい点と小さい点があった。どうやら青は味方軍(大きい点はこの戦艦)、赤は敵軍(大きい点はあの宇宙ステーション)らしい。下の画面は実際のソーラーシステムの画像(小惑星地帯付近)だ。色とりどりのレーザーが飛び交っている。どうやらそこらへんが戦闘の最前線らしい。 その時、その画面が乱れた。 「何が起こったんですか?」サフィアが訊いた。 「ク…敵の戦闘機、]・スペースファイターがこれを映しているカメラを通り過ぎたんだろう。空間が乱れたのさ」エーレが答えた。 「]・スペースファイターやて?あの…ワイらも乗った事がある凄いスピードが出る戦闘機やよね?」 ネオンの声が震えている。 「最強のターボレーザーが4つに巨大な3型レーザーがあるんです。私達の戦闘機に勝ち目はあるんでしょうか…」リンが心配そうに言った。 「ク…それはこの戦いが終わってから言え。戦いが終わったら意見を変えざるをえない事になるかも知れないだろ?」エーレが口元を歪ませて言った。 その時、ディスプレイの方から爆音が聞こえた。カメラの視界が漆黒の闇から太陽の様に真っ白になる。 「一体何事だ!?グレーリーダー!」 エーレはその戦場での爆発が起こった地点のすぐ側にいたSPSグレー大隊隊長に向かって叫んだ。 “ただいまの爆発でブルー大隊全機が敵機の]・スペースファイターによって一掃された模様です” グレーリーダーの声は雑音が混ざって良く聞こえなかったが明らかに怯えている声だ。 「な…何…?」エーレは彼の性格に似合わず明らかに戸惑っている。 “て、敵機来襲!]とドロイド・コスモファイター、合計数千!こちらに来ま…ガガガ…クソ…” それっきり、グレーリーダーの声とレーダーは消えた。 「…これが…これがDDDの脅威よ。一つの軍が数千で襲ってくる。それに戦闘機の乗組員は全て死神とドロイド。死を恐れない」リンは暗い声で言う。 「なん…だと…」エーレは絶望的になった。 「それだけじゃない」リンが無表情で言う「]のスピードは光に近い速さまで達し、サイコシールドも搭載している」 「サイコシールド!?中型機にシールドをつけるなど不可能なはずだが…」 「それじゃあ…手の打ちようが無いじゃないか!」サフィアが八つ当たりするかの様に怒鳴った。 「サフィア…ここでわめいても何の意味のないわ。どこか…必ず隙があるはずよ」ソフィヤが囁くように言った。 「そんな物あるわけがない。一発の攻撃で招待を全滅させ、スピードは光速。おまけにサイコシールドまで…サイコ…シールド…」サフィアは急にひらめいた「そうか、ミサイルで攻撃すればいいのか!ミサイルはパワーシールドじゃないと防げないから」 「なるほど!さすがサフィアはんや!いよっ大統領!」ネオンが茶化した。 しかし、未だにエーレの顔は晴れない。それ所か全身が震えている。 「ク…俺とした事が…」エーレのマグカップに入ったコーヒーに波がたつ「ミサイルを…ミサイルを持ってこれば良かった」 エーレのマグカップが彼の握力によって粉々になった。コーヒーが滴り落ちる。 「エーレさん…エーレさんの…バカ!」シャスナがナミダと言う雫を飛ばして想いっきり叫んだ「私達…早く地球に帰らないと…ここで戦っている兵隊さんや…マスー…マスーが死んじゃうんだよ!」 「ク…すまない…俺とした事が…ミサイルなど…一生使わないと思っていた」 数秒後ディスプレイから戦闘中の味方パイロット達の声が聞こえ始めた。 “こちらレッド大隊長。グリーン大隊の全滅を確認。我々の生存率も刻々と減りつつあります” “こちらパープル7。誰か、助けて下さい!僕は死にたくない!もう一度我が子の笑顔を見たい…。ウワッ!第1、第2エンジン消滅!方向転換不可能!…前方に敵機…や、やめてくれェェェ…ガガ…ザー” “ハァ…ハァ…もう…敵も味方も分からない…私はここで敵機に突撃して英雄として死にたい。さようなら、SPS。そして愛しのミツナ…ガガ、ズズズーン…” 「……」サフィア達は黙り込んだ。この一瞬一瞬で人が死んでゆく…あまりにもむごかった。 更にそれのコンピューターから戦いの途中経過が報告された。 <タダイマ 敵ノ戦闘力ハ210% コチラノ戦闘力ハ65% ソノウチ バトロイヤー ハ20% ツマリ コノ船ハ100%中13%ト ナリマス> <全滅シタ 軍ハ ブルー大隊 ブルー大隊 グレー大隊 レッド大隊 パープル大隊 グリーン大隊 ホワイト大隊…> <パワーバトロイヤー 下部ノ サイコシールド抹消 下部ハ直撃弾ガ当タリマス> 「…もう…終わりなのかぁ?」スーは言った途端にやめておけば良かったと思った。みんなスーと同じく最悪の結末を想像していた。
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それから、時が永く感じられた。 戦艦下部に直撃するレーザーで司令塔がわずかに揺れる。少しばかり悲鳴に似ている声も聞こえた。 そんな時、電報班からスピーカーを通してエーレ達に呼びかけた。 “こちら電報班。いい知らせが届きました。SPLがワープ空間を終えてソーラーパネルに入った模様” この知らせを聞いて、サフィア達は目を覚ました。 「そうか…まだ希望が残されていたんだ。SPL…SPEとは兄弟の仲を誇るライトスターの宇宙警察がいたんだ」 彼は銀河系にある希望の星が遠くの方で輝いた様に思えた。 しかし…肝心のエーレは喜べなかった。 「SPLが来て…形勢が逆転できると…お前らは思うのか…?そうか、別にしても。だが高望みはするな。SPLの戦闘機は紙飛行機の様に弱いと評判だ。腕利きのパイロットもいねぇ」 エーレは呼びのマグカップにコーヒーを注ぎ始めた。 「そりゃ知ってるわ。ずっと前はSPLにいたアナから聞いたからな。でも、SPLはSPLでもスターランス隊の戦闘機はS☆P一の攻撃力を誇る。パイロットも全員つわもんばかりやで」ネオンが胸を張って言った。 アナは現役のSPE建造部隊隊員である。 「アナさんが元SPLだなんて始めて聞きました!」シャスナが目を丸くして言った。 「ネオン…アナについて詳しいじゃんね」ロッジャーはニヤニヤしながら言った。 「そ…そなわけないやろ!ほ、ほな、今はさ、命の危険が…」 ネンが言い終わる前にまた電報班がエーレに呼びかける。 “ああ…神の救いだ…。あ、失敬。ただいま通信がつながったのでSPL隊長に代わります” 「隊長…ラック・コールね。こんな危険な所にまで彼が来るなんて…。一体何を話すのかしら」 スピーカーから懐かしいあの勇ましい声が聞こえる。 “こちらはラック・コールである!我々は諸君の援護を任務としてやって来いと命じられた。しかし、戦況を見る限り、援護をどうやれば良いのか見当もつかない。なので我々が諸君の任務を受け継ぎ、ステーションを破壊する。安心したまえ。我々は頭を抱え込んでしまうSPL艦隊ではない。宇宙戦のスペシャリスト『スターランス大隊』を中心に連隊を組ませてもらった。それでは…幸運を祈る!” エーレは飲んでいたコーヒーを吹いた。そして、SPS軍は歓喜に包まれた。 「ク…あのスターランスが来るとはな。驚いたぜ」エーレは口元を拭きながら言った「それはそうと、戦っている者に伝えなければ」エーレはマイクに向かって言う「全軍、一体撤退せよ。その後、任務を変え、スターランス連隊の援護をしろ」 どうやら、スターランスの参戦により、戦いはこれからまだまだ激しさを増す様だ。
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まさにスターランスの攻撃は誰もが口を揃えて言う。 『完璧』と。 スターランスの戦闘機はSPSのスター・ファイターとは違う機種を使っている。 彼らの戦闘機は一人乗り小型]翼機『スターランス・ファイター』である。1つの翼につき1門のターボレーザーを装備している。 パイロットも数発でやられるほど弱くはない腕利き揃いだ。特にスターランス大隊の司令官ペアセ・アトムと副司令官セヤナ・ネンは華麗に中を舞、コスモファイターを撃破してゆく。 バトロイヤーは少し傾いてきてはいたが直接弾は少なくなっている。 “こちらアトム。只今コール隊長とエーレ防衛長へ同時に報告しております。只今ステーション10q付近。仲間を待っております” “こちらネンやねん。隊長と防衛長へ同時に報告やねん。今ステーション41.195q付近やねん小型ミサイルとレーザー同時に撃ってシールドを消そうとしているところやねん” 同時報告の場合、受信者は報告が済むと何も言わずに通信を数秒間だけ切る。これが鉄則となっている。 二人はステーションの軌道にのりながら仲間の到着を待っている。 アトムはレーダーをチラッと見てからネンに告げる。 「こちらアトム。セヤネ、こいつのシールドと味方の状況はどうだ」 “こちらネン。…せやね、シールドはわいの力だけじゃ穴を開けられん。味方もまだマーズ(火星)の後ろあたりやねん。そっちの状況はどうやねん” セヤナの口調はどう見てもおかしいのだがアトムは長年の付き合いもあって全く気に触れずに言う。 「敵機も見当たらないし味方も見当たらない。ステーションからの砲撃も思ったより少ない」 実際は司令官の周りには1秒間に3発位の割合でレーザーが飛び交っているがこんな物は屁でもない。 “そうか…。お、マーズ周辺で止まっていたファイターがこっちに向かってるやねん。どうやらDDD軍の壁を破ったらしいやねん。あと42秒でこっちに到着やねん” 「分かった。ではこれから作戦実行まで通信を遮断する。向こうにも告げておいてくれ」 アトムは通信機にそう言ったが向こうからの返事はなかった。司令を聞かずに先にやってしまうのはセヤネの長所であり、短所であった。だが、ペアセは別になんとも思わずに味方の戦闘機と合流するネンの元に引き換えした。
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ペアセがついた頃にはもうスターランス・ファイター達の砲門は全て開いていた。 「セヤネ、ミサイルの準備は済んでいるか」 アトムはレーザーエネルギーの量を確かめながら言った。 “当たり前やねん。さあ、司令官が通信を始めたんや、全員、シールドの一点に向かってレーザーとミサイルを一斉射撃!” またまたセヤネの長所であり短所である行動が出てしまった。(アトムもいつもの様に怒りはしなかった) 赤青緑、色とりどりのレーザーがステーションの一点…わずか10m四方に全弾が命中した。 ミサイルも轟々と火を噴きながらパワーシールドを蝕んでいく。 後方からはDDD軍の戦闘機が追い掛けてくるがそれはSPSのスター・ファイターの決死の攻撃で何とかがんばっている。 数秒後、ステーションからまるでガラスが割れたような音が聞こえた。 そしてサフィア達の乗るパワーバトロイヤー『ナイト・フェンサー号』でエーレが呟いた。 「ク…どうやらシールドホールができたみてえだな」 「シ…シールドホール?何だべさ、そんな劇場(ホール)初めてだァ」 五度ほど戦艦内の室温が下がったが、エーレは簡単に説明してくれた。 「ク…ナイハン、そりゃねえぜ。良いか、ホールってのは劇場(hall)の意味じゃねえ。穴の意味のホール(hole)だ。オゾンホールを知ってるだろ?オゾン濃度が減少して紫外線が多く入る場所の事だ。つまりシールドホールはシールド濃度が減少し、レーザーやミサイルが入ってしまう場所の事だ。しかもそれはタイツの様に穴が開くと周りも開いてくるのだ」 「つまり…オゾンホール≒シールド破壊…みたいな物ですね」サフィアがまとめてみた。 「そう言う事だ」エーレは強く、ゆっくりうなずいた。 誰もが勝利を思った。だが、人生そんなに甘くは無かった。 “こちらアトム!こ、これは前代未聞です。シールドホールができたはずですが撃っても撃ってもステーションに当たりません!それ所か…レーザーやミサイルが跳ね返ってこっちに襲ってきます!” エーレはほっとして(!?)おちついて言った。 「ク…やっとモヤモヤしていた物が分かった。さっきまでずっとDDDの宇宙船にしては弱すぎると思っていた。だがやっとわかった」エーレはコーヒーを一口飲んだ。 「い…一体…何じゃん?何が起こったじゃんよ!」ロッジャーが急かした。 「ク…ロッザー。オメェのその腕に付いているハイテク腕時計が言ってたじゃねえか。パワーシールド サイコシールド スーパーシールド ソウビ ってな!…分かるか?あの宇宙船には3つのシールドが張ってあるんだ。パワー、サイコ、そしてスーパーがな」 エーレはマグカップで勢いよくデスクを叩いた(コーヒーが宙を舞った) 「ス…スーパーシールド…僕、聞いた事がある。昔、デス・スターにあるDDDの研究所の研究員が言ってた。『このシールドはレーザーもミサイルも通さない。更にそれらを跳ね返して反撃する事までできる』って」 ブラットが早口に言った。 「そ…それじゃ勝てっこないやないか!」ネオンが怒鳴った。 ネオンがブラットのほっぺを伸ばしていると小さな火が上がっている戦艦から警報が鳴った。 <パワーバトロイヤー ナイト・フェンサー号 損傷率65% ヤバイデス ヤバスギマス アガガガガ…> また一段と強い揺れがサフィア達を襲った。 「ク…どうやらサヒア、オメエらは逃げた方がいいぜ。こいつはもう終わりだ」 エーレはコーヒーを飲みながら冷静に言った。 「に…逃げるってどうやって!?どこに逃げればいいの?」リンの心臓はもう破裂寸前まで追いこまれていた。(死神のクセに)死に追いこまれると動揺してしまうのだ。 「ク…リン、オメエが一番分かるだろ?どうやって逃げるか?オメエの愛機があるだろう。どこに逃げればいい?別に逃げなくてもいい。戦う事もできるんだぜ」 ソフィヤは逃げたほうがいいって言ったのはあなたでしょ?と思ったが隣にいるリンが真剣な眼差しで彼女らを見ていたので声には出さなかった。 「…やっぱり、私の運命は変わらないのね…。どんなに喘いだって何一つ変わらない…最初から薄々は気がついていたの。分かりました。私達も戦いましょう」リンは束縛者である。 「わ…私達って…。リン、彼らも戦場に連れて行くの!?もしもの事があったらどうすんのさ!元も子も無いよ!」 ブラットはリンを見て、それからサフィア達を見た。 「…俺はリンと一緒に戦う」サフィアが呟いた「だって運命なんだろ?どんな事言ったって言い逃れはできないし、それに俺にも同じ運命の鎖が巻き付いているんだ。俺はあのステーションを破壊するだろうな」彼も同様に束縛者である。 「…うん、サフィアがそう言うのなら、私も行く。成功するって思うもん」ソフィヤがじっとサフィヤを見て、ニコッと笑った。 ネオンやロッジャー達の思いも一緒だ。そして、臆病者のスーまでも。 「ん?ここでスーが<オラ、宇宙恐いから行きたくねぇ>って言ってみんなしらけはる所やろ?」ネオンは驚きと衝撃で目が丸くなっている。 「え?あ、ああ。早く行かねぇとオラ達宇宙の‘もずく’になっちまうから」スーはボケも無く普通に言った。 「そう言う事。私達が行かなくて…この戦い勝てると思ってるの!?じゃあ…ステーションを撃破しに行きましょう……みんな、ありがとう。」泣き虫リンがしゃくりながら言う。 「では防衛長。行ってきます。…どんな事があっても絶対に死なないで下さいね」サフィアはエーレに最後の言葉をいい、リン達の元へ駆けだした。 「ク…サフィア…頼むぞ。…兄者」エーレはみんなを見届けると独り言を言い、ディスプレイに向かった。 (そう言えばスーはボケも無く普通に言った…と書いてあるけど‘もずく’ねえ…)
アトガキ ドも、とりがーです。お久しぶりです。脚本書いていて更新遅れました。スイマセン_| ̄|○||| 宇宙戦って難しい…って言うか一部始終を語るような設定のハズが司令塔でノコノコと観戦している感じになってしまった…。 ○| ̄|_ それはともかく次回でサフィア達は勝利を勝ち取るのか!? あまり気にせず待っていて下さい。 ちなみに、25話の題名にある鏖戦とは 『敵を皆殺しにするまで戦うこと。また、そのような激しい戦い』*スーパー大辞林より引用 らしいです。お、恐ろしい…(お前が言うな
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