■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

花見 作者:APPLE

最終回   花見
〜花見〜

ドタドタドタドタ...。
スッパァァァァァァン

「土方さ〜んvまだ起きないんですかぁ?」
「なんだよ!?まだ9時だぞ!?」

勢いよく障子をあけ土方にダイブした総司。
「もう9時ですよッ!まったくいつまで寝てるんですか。」
「るっせ!ったく昨日遅かったんだからもうちっと寝かせろ!」
「いやですよぉ。せっかく朝6時起きしたのに〜。」
「いってぇ何のために...。」
そういいかけた土方はふときのう左之達が言ってた事を思い出す。
「そういやぁ、花見だったな。」
「そういやぁって、昨日あんなにみんな言ってたのに土方さん聞いてなかったんですか!?」
「馬鹿、聞いてたから思い出したんだろぉが!」
「そういえばそうですね((笑」
「はぁ、総司はもう行けるのか?」
「はいvもちろんです☆」
「じゃぁ行って来い。」
「はい?もちろん土方さんも来るんですよね?」
「俺ぁいかねぇよ。屯所の桜で十分だ。」
え〜〜っと嘆く総司を追い出し土方は机に向かった。
「土方さ〜〜〜ん!!!ひ〜じ〜か〜た〜さ〜ん!」
なおも障子の前で叫び続ける総司に「はぁ...。」とため息をつき
「うるせぇぞ総司!!」と怒鳴る
「じゃぁみんなでお花見行きましょうよ〜〜ねぇ〜土方さ〜ん」
「わかったよ、行きゃぁいいんだろ」
「やったvじゃあ10分後にまた来ますね☆」
そういって総司はすたすた行ってしまった。

・・・10分後・・・

「それじゃぁ行ってきま〜〜〜〜すvvv」
屯所でお留守番の蒸と歩に大声で挨拶する総司。
「もうすっかり春だなぁ...歳??」
フラッシュバックしている土方に近藤が声をかける
「ん、あぁ。」
「歳、やっぱり桜はいいなぁ。多摩にいたころを思い出すよ。」
「だな、近藤さん今日は二人で行くか??」
「あ〜〜〜〜〜!!!近藤さんずる〜〜〜ぃ!」
左之たちと話していたはずの総司がいつの間にか後ろにいた
「な、総司なんでここにいんだよ、あいつらと...。」
そういいかけた土方はなるほど、っと苦笑した。
一方近藤の方も土方の視線の先を見てあぁ。っと言った。
昔から土方と近藤には奇妙な いや そうゆう「あ」「うん」の呼吸がある
そんな関係を尊敬する者も多数いた
「どりゃ〜〜〜〜!!!」
「左之!暑苦しい〜〜〜」
「春だぜ?暑苦しいも何もあるか!」
そう叫びながら丘を駆け上がっていく左之・永倉・藤堂の三人。
「総司も走るか?」と左之に聞かれはしたものの
総司は山崎にあまり運動はなさらないように、と念を押されていたので断ったのである。
「ねぇねぇ土方さ〜んv」
「何だ?へんな声出して。」
「変な声とは失礼な!ふんっ、もういいですよ〜だぁ、近藤さんに頼みますっっ!」
「あぁ、悪かった、で?なんなんだよ。」
「お団子!やっぱり花見といえばお団子でしょv買いに行きましょうよっっ」
「あぁ?俺はそんなにいるつもりはねぇぜ?」
「そんなぁ!近藤さ〜〜〜んww」
そんなこんなで結局近藤は団子を買いにいくはめになったのである。

「ぶっはぁ〜〜〜〜vやっとついたぁ〜〜〜vv」
「ったく、なんで桜見んのにこんな遠くまで来なきゃなんねぇんだよ。」
「まぁいいじゃないか歳、たまには運動するのもいいぞ?」
「へいへい、これでも毎日3時間は稽古してるつもりなんですがねぇ。」
「歳、お前が何で誰にも稽古付けずに一人でやるのか俺にはわからんな。お前ならきっといい師匠になれると思うんだけどなぁ.....。」
「人に見られんのがいやなだけだ、ちゃんと総司には稽古つけてやってるだろ。」
「年に一二度ですけどね〜。」
「あ゛ぁ゛?ならもう稽古つけねぇからな?」
「いやです!!」
そういうや否や総司は左之たちのところへ走って行った。
「ったく、あのませガキ」
「まぁそう言わずに。のまねぇか?歳。」
「あぁ、そうしよう。」

すっかり日も傾きかけたころ・・・・・
「土方さ〜〜〜〜んv近藤さ〜んv」
「..........」
「あれぇ??寝ちゃったんですか??」
土方も近藤も日ごろの疲れからだろうか二人仲良く桜の木下で寝ていた。
「あ〜あ、もう二人ともこんなところで寝ちゃぁ風邪引きますよ??」
そういって総司は二人に羽織をかけて帰った。
帰った!?そう総司たちは土方と近藤を桜の木の下に置き去りにして帰ったのだ!

その晩11時

「総司!!!!!!!」
春の花の香る京の町に怒声が鳴り響いた。

おわり

■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections