何故かこういう時だけ
私の心が緩む。
緩むってのは自分の優しさや悪さ、何もかもが自分から抜けるような、 そんな感じ。 人間にとって 唯一の一番楽なことかも。
そんな私も人間なのだ。
こうして
今ここにいるのも 心が緩むのも、人間だから。
どうやったら、子の世界に受け入れてもらえるの?
こんなところに生まれて私は何をしている? きっと何処へ行っても私は受け入れてもらえない。
そう、決まってる。
あの時から__________ そう決まって。
「ねえ。いつになったらここを出るの?」
「まだ、まだよ。あの日が来るまでは ここにいるのよ?わかった?」
「うん。」
そう言った彼女は 私を裏切った。
『人間なんて ただの弱さの塊だわ』
『お前みたいなやつ 誰も必要となんてしねえよ』
『愚かだな』
・・・ずっと思ってたんだ。
なんで私はこんな種族に生まれたのだろう、 私は生きてちゃダメなんだって。
なんで もっとはやく 気付かなかったのだろう。
私は弱い。
弱いから、どうする事もできない。
ただ この世界を うらむだけ
人間という種族をうらむだけ
こんなことをしても
私は・・・受け入れてもらうことができない。 ・・・出来なかった。
人間は口ばかり達者だ。 言葉だけはヅゲヅゲいっといて、
そのときになってみると すぐに逃げる。
だから 気持ちだけで何かを守れるなんて思っちゃいけない。
人間は醜いんだ・・・。
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