深い眠りについたしぃを半ば抱きかかえる形で支えている。 さて、問題は
「・・・どうやってしぃをベッドまで運ぶか。」
それが一番の問題だ。 しぃの部屋はあと数メートルの距離だ。 しぃを起こさないように、慎重に抱きなおしつつ歩く
しぃの部屋のドアは開いていたため入るのはたやすい事だった・・・
だが
問題の彼女が自分の服の裾を掴んで離さない。
頑張って彼女の指を持ち上げ崩そうとするが・・・・
「ん・・・・っ」
このままでは彼女が起きてしまう可能性もある・・・・けど 「・・じゃあどうすりゃいいんだよ・・・」
オレはそうつぶやくしかなかった
オレはついに最終手段を使うことにしたが、それは問題が2つほどあった。 最終手段とはズバリ「しぃをオレの部屋で寝かせる」
そうすれば、オレの服を掴んでいるしぃも起こさなくてすむというかっきてきなアイディアだった
・・・・が! 先ほども言ったように2つの問題があった。
問題その1. しぃが起きたときに誤解を生みそう
問題その2. かわいい女の子と一緒に寝るという行為に、オレの理性は吹っ飛ぶ心配g(ry
だけど、いまはその最終手段を使う他なかった。
「しぃ・・・絶対オレを明日変態と思わないでくれよ・・・?そしてなにより・・・」
「明日までもってくれよ?オレの理性・・・・」
―――翌朝。
「ふぁあーっ」 女の子らしいあくびをしながらしぃは起床した。
彼女はいま自分がいる場所は自分の部屋でないことすぐに気づいた。
「ここ・・・どこだろ?」
この家にはそんなに寝られるような部屋はない。
ということは・・・・
「ギコくんの部屋?」
そう考えていると
「ふわぁぁあー」 隣寝ていたらしいギコ起きた。
「ギコくんおはよう♪」
「あぁ、おはようしぃ。起きるの早いんだn・・・・・・」
話している途中にギコの顔からサーッっと血の気が引いてるのがわかる。
「どうしたの?」
「違うんだしぃ!本当に!オレはしぃにそんなやらしいことはしてないんだ!本当だ!信じてくれ!」
「?」
どうやらしぃは理解してないみたいだ。
だけど 今の彼女の格好は身にまとっているものナシ=全裸 だが幸いなことに彼女の体は白い掛け布団によって隠されていた。
しかし、この状況から生まれる結論は一つ。 そう考えたギコはこのような状態になっていた。
「ギコくん?」
「しぃ・・・・ゴメン、でもオレ本当に覚えてないんだ・・・」
「え?」
そして彼女はおもむろに部屋を見渡す。 すると壁に少し大きめのサイズの鏡があり、それを見る。
すると気づく、自分の姿に。
「あはっ、そういえば言うの忘れてたね♪私寝てるときに服脱いじゃうクセがあってねー」 と彼女は笑いながら言う。
オレはその言葉を聞いて安心した。 だが、その油断した瞬間・・・
「さってっと!ギコくん、そろそろ起きようかっ」
「あぁ、そうだな」
「朝ごはん何にする〜?」
と彼女は言いながら布団をめくり、立ち上がる。
だが、その状況で忘れていたことがある。
―――それは
「って!ちょっと待った!しぃ!頼むから服着てくれっ!」
ギコは目を覆い隠しながら、顔を真っ赤にさせながら叫んだ。
彼女はその意味を理解できなかったようで 「え?どうしたの?」
そうして、今日一日が始まる。
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