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ショートストーリー 作者:暗中茂作

第34回   ナンシーさん山田さん3
僕は山田太郎。読んでとおりの日本人です。いつものようにきっかけは外国人の友人ナンシーとのちょっとした会話でした。

「ねえ、ナンシー今度一緒に映画見に行かない?」

「映画、movieですね。いいですねー。一緒に行きましょう」

「僕ポケットモンスターの映画が見たいんだ?」

「今なんて言いましたか?」

「僕ポケットモンスターの映画が見たいんだって」

「No!私そんな映画見たくないです。私山田さんのこと誤解してました」

「え、どうしたのナンシー?」

「ナンシー今日はもう帰ります」

「え、ちょっと待ってよ、ナンシー」

「Good-by、さよならです」

「あーあ、行っちゃった。ちょっと子供っぽすぎたかな。アニメオタクと思われたかも」

僕がポケットモンスターが男性の局部という意味があることを知ったのはそれから数日後のことでした。                                                                    

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Novel Editor