橘くんと博士 その22
「橘くん、最近作者はつまらないことかもしれんが気にしてることがあるんじゃそうじゃ」
「どんなことですか博士?」
「作品をアップするとその作品がその話の中での最新作として一番頭に来るじゃろう。たとえば、ワシらがのってる作品の全体としての名前は『ショートストーリー』じゃろう。そこでワシらの話『橘くんと博士』をアップするとそれが『ショートストーリー』の中の最新作として一番上に来るじゃろう」
「そうですね、博士」
「作品のあらすじのところではじめて『ショートストーリー』を読む人はワシらのシリーズから読んでくれるように頼んでるが、一番上の新作から読む人も結構いるじゃろう。」
「そうかもしれませんね」
「だから作者は一番の最新作がどんな話になってるか気にしてるそうじゃ。はじめに読んだ作品のよしあしでその後の作品も読むかどうか決まってくるかもしれんからのう。」
「なるほど」
「作品の出来だけじゃなく、ワシらのようなショートコントのような話、真面目な短編物など作品の種類も気にしてるそうじゃ」
「博士、一言いいですか?」
「なんじゃ?言ってみなさい」
「このコーナーはショートショートを書くコーナーだと言うのはこのさい無視ですか」
「橘くん、読者のみんなも気に止めてないかもしれないことをわざわざ口にするんじゃない。一応あらすじのところで断ってあるじゃろう。あんまりつっこむとわれわれの存在が危うくなるじゃろうが」
「そうですね、気をつけます」
「この『ショートストーリー』のメインはわしらと言っても過言じゃないからのう。ワシらがダメになったら作者は大打撃じゃ」
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