「どうしても、どうしてもそうしないといけないんですか?」
「これは戦争だからね」
「でも私はただ自分の歌を聞いてほしいだけなんです」
「君の言いたい事も分かるよ、でも今言ったようにこれは戦争だ。いくら君の歌がすばらしくて人の心をうつと言っても、それでこの戦いに勝利するのは無理だろう」
「私は誰彼関係なく音楽のよさを理解してほしいんです。ただそれだけなんです。勝敗とかに興味はないんです」
「それでは困るんだよ。この戦争の勝利者には多大な利権がえられるんだ」
「私もそれは理解してます。でも私は私の歌を聞いてその歌を聞いた誰かが幸せになってくれる、そんなことを目指したいんです」
「君の望みは美しい。だが数百年前に母星を離れ、言語体系がまるで違ってしまった今や異星人の彼らに君の歌が届くのかな?」
「言葉が通じなくても、思いは通じると信じてます。」
「それが無理だということは今までのデータが証明している。彼らは圧倒的な数を誇ってる。その前にはこの作戦しかないんだよ」
「どうしても、どうしてもそうしないといけないんですか?」
「そうだ。これは上からの決定だ。覆すことはできん」
「……分かりました。。不本意ですが覚悟をきめました」
「そうか。よかったよ。君が納得してくれて」
「マネージャーがそう言うんじゃ仕方ないです。セクシーな衣装を着て歌うのも我慢します」
「そうだ。言語体系がまるで違ってしまったといっても体つきは我々と彼らに大差はない。きっと今度のヒットチャートは君のぶっちぎりの1位だ」
「だといいんですけどね」
後書き
この作品はアニメのマクロス7を見てて思いつきました。
マクロス7中では歌は戦争を止めるための手段として使われていて、それに対して自分は現実の世界では歌同士でも戦いあってると思ってその思いでこの作品を書き上げました。
自分のこの作品は見る人によってはオチを読んでわかる状況を、最初からそういう状況におかれていると理解して読んでた方もいるかと思います。
その人にはなんだこの話って感じだったかもしれません。
乱文失礼しました。
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