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プッチのクリスマス 作者:真珠 まろん

第1回   プッチのクリスマス1☆夢?
『お腹イッパイだ〜〜。一眠りしようかな〜。』
お昼ごはんを食べ終わったプッチは 眠たくなりました。
   ぐぅ・・・ぐぅ・・・ぐぅすかぴぃー・・・
プッチは真っ白で ふわふわした毛並みが ご自慢の女の子の子犬です。
いつもは 公園で暮らしています。
ご飯の時間になると 近所のお店で ご飯をもらっています。
とてもかわいいプッチは 近所でも人気者で どこに行っても かわいがってもらえました。
小さい子犬=プチということで 揚げ物屋さんのおばちゃんが名前を付けてくれました。
プッチも この名前が大好きです。
   ぐぅ・・ぐぅ・・・ぐぅすかぴぃー・・・
プッチは 公園のベンチの下で すっかり眠ってしまいました。
どのくらい時間が経ったのでしょうか。
誰かが ベンチに腰掛けました。
「はぁ・・・困ったなぁ・・・」
ため息をついています。
プッチは そぉっと ベンチの下から 覗いてみました。
太っちょで真っ白なヒゲの おじいさんでした。
「困ったなぁ・・・」
おじいさんは 困ったばかり言っています。
『太っちょおじいさん 何を困っているんだろう・・・』
プッチは おじいさんと 目が合いました。
『うっ・・・聞こえたのかな・・・。でも 言葉は通じてないから大丈夫だよね。』
おじいさんは プッチをじっと見て言いました。
「お嬢ちゃん。わしは そんなに太っているかね?」
『えっっ!?なんでぇ?どうして?』
驚くプッチに おじいさんは言いました。
「わしは お嬢ちゃんと 話ができるのじゃよ」
そして 真っ白なヒゲを触りながら笑いました。
『私・・・まだ 寝てるのかな・・・これは 夢?』・・・つづく
                         


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Novel Editor