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ジョージとご一緒に 作者:真珠 まろん

第7回   F連想
ギャル達は数時間にわたり たいして意味の無い会話を永遠と楽しんでいた。
《・・・もう3時間だぜ・・・》
ジョージは 別に会話に入っていたわけではないが いい加減疲れていた。
《・・・新手の拷問か・・・?》
「ねぇねぇ ところで どんな服買ったの?」
ギャル仲間がたずねた。
《・・・今頃かよ・・・何時間経ってると思ってんだ・・・》
「あっ そうそう・・・」
ギャルは ジョージを玄関へ取りに行った。

・・・帰宅後 ジョージはずっと玄関に置き去りだったのだ。

《・・・ベィビー・・・やっとオイラの事を思い出したかい・・・》
ギャルは嬉しそうに ギャル仲間に袋を見せた。
《・・・ふっ・・・あまり見せびらかすなよ・・・照れちまうぜ・・・》
「ジャーーンっ」
「うわっ チョーかわいい〜〜」
《・・・ふっ・・・まじ・・・照れるぜ・・・》
「へぇ〜 たくさん買ったね〜。
どれどれ・・・ジャケット・・・スカート・・・キャミソール・・・帽子・・・
あっ ねぇ これ着てみてよっ」
《・・・ん?がーーーっ!!それは・・・・》
ジョージはギャル仲間が手に持っている服を見て慌てた。
ギャルが今回ピンクと黒で悩んだ末に選んだベアトップのワンピースなのだ。
《ベ・ベイビー・・・それは 確かにキュートだけど 
試着なら こっちのベルトなんかがいいんじゃないか?》
「あっこれさぁ カワイイよねぇ〜」
ギャルは ワンピースを手に取って言った。
《・・・だから・・・ベルトとか・・・あっ こっちの変な形の手袋とか・・・》

・・・ジョージが薦めているのは 今流行の5本指ソックスだった・・・

「ふふふっ ちょっと待ってね〜」
ギャルは その場で着ている服を脱ぎ始めた。
《・・・おいおい・・・まじかい・・・
ベイビー・・・オイラ達はまだ・・その・・・こういうのは 早いと・・・》
ジョージは なにか勘違いしている。
あくまでもギャルは試着のために服を脱いでいるのだ。
ジョージは 袋の口を折り曲げて 見ないようにした。
「ジャーンっ!どう?ちょっと小さかったかな・・・」
《ん・・・もう着たのか・・・どれどれ・・・うむ・・・ん・・・》
首をかしげているギャルにギャル仲間は答えた。
「・・・いい感じっ」
《!!》
「・・・そう?」
まだ首をかしげているギャルに対し今度はオーバーアクションでギャル仲間は言った。
「うんうんっ すご〜く似合うし〜大丈夫だよ〜
今年の夏は あんたのモノって感じ〜」
《!!》
「・・そう〜?」
ギャルは まんざらでもない感じで鏡に向かってポーズをとっている。
《・・・ベイビー・・・こんなこというのは・・・失礼かもしれないが・・・
正直なところ・・・もう少し スリムになったほうが・・・》
ジョージの声をよそに ギャルはまだ鏡の前で体をクネクネさせながらポーズをとっていた。
《・・・あっ!!》
そんなギャルを見てジョージはあるものを思い出した。
《・・・デパ地下の・・・太巻き・・・?》・・・つづく





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Novel Editor by BS CGI Rental
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