「ごめ〜んっ。おまたせ〜〜。あのさぁ〜超〜ビビったんだから〜。 家に着いたら 忘れてるの気付いたしぃ〜まじぃ〜?って感じ〜」 《ベイビー そんなにビビることではないさ・・・ そんなに心配しなくても オイラは自分の身は自分で守れるからさ・・・ ほら この程度の傷ですんでるじゃないか・・・》 ジョージは 袋の角を見て言った。
・・・それは ジョージが落下した時の へこみだ・・・
《ふっ・・・今までだって オイラは幾度と無く修羅場をくぐってきたのさ・・・ こんなこともあったんだぜ・・・・あれは・・・5年前だったか・・・オイラが・・》 「まっ そんなことは いいんだけど とりあえず家帰ろっかっ」 《ベイビー・・・そんなことって・・・》
・・・ジョージは 自分の武勇伝を聞いてもらえず ちょっと淋しかった・・・
そんなジョージには お構いなしで ギャル達は歩き出した。 「ねぇ あんたさぁ・・・今付き合ってる彼いるじゃん?どうよ?」 ギャル仲間が ギャルに聞いている。 《あぁ〜 あの「あぁ・・あぁ・・・」しか言わねぇヤツのことか・・・ ていうより「どうよ?」ってどうなんだ?何が聞きたいんだ?》 「う〜ん・・どうって 別に〜って感じだけど なんで?」 ギャルは 不思議そうに聞き返した。 《ギャルの「別に〜っ」てぇのも イマイチわからないが・・・。 まぁいいか・・・そうだ なんでだ?》 ジョージもギャル仲間に問いかけた。 「別に なんでってことないんだけど聞いただけ」 《・・・理由無く聞くのか?》 「そ〜なんだ〜。で あんたは どうよ?」 《・・・ベイビーは 何について 「どうよ?」って聞いているんだ?》 「え〜?とりあえず あたしは 別に〜だよぉ〜」 《とりりあえず・・・・・使い方間違ってないか?》 「ふぅ〜ん・・・そんなんだ〜」 《・・・。これって・・・会話・・・成立してるのか?》 ジョージは 不思議な国にいるような気分になっていた。 その後もギャル達は ジョージには理解し難い会話のやり取りを続けながら家に到着した。 「ただいま〜〜〜。って誰もいないじゃんねぇ〜」 《家族は留守なのか?》 「あんた一人暮らしじゃんっっ。ぎはははっ」 《・・・・。わからない・・・・。》 部屋の中でも ジョージの理解し難い会話は 延々と続いた。 《・・・・・。》・・・つづく
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